iP90ギア交換成功。

 宿直明け。
 午後遅くまで眠っていた。
 起床した後、先日メルカリで購入していたモバイルプリンタiP90用の用紙フィードギアの交換作業を行った。
 参考にしたのは以下のWEBサイトとYoutube動画。
http://akipara2.sakura.ne.jp/new_page_763.htm
 日本語のWEBページではiP90もしくは筐体を共用するシリーズ機の分解について、クラムシェル状の筐体カバーのうちトップカバーの取り外し方までしか記載していないものがほとんど。なぜかボトムカバーには触れていない。
 当該ギアを除去・交換するにはボトムカバーも取り外す必要があるが、ボトムカバー外側にはネジがない。内部のフレーム等をボトムカバー内側に積み上げる形で組み立てられているなら分解は非常に厄介になる。
 実際に分解して観察した限りでは、モーターやキャリッジが乗ったフレームはボトムカバーに固定されているような感触がない。わずかにカタ付くので、ほぼ組み上がったフレームをボトムカバーに乗せてカバー側のツメで引っ掛け固定しただけではないかという気がする。
 しかし肝心なツメの位置が見つけられなかった。英語圏のWEBサイトでは10年近く前までiP90のフレームを含む分解整備マニュアルPDFが出回っていたという記事も見かけるが、そのPDFへのURLは全て404。
 Youtubeで日本語の動画を検索すると、わずかにボトムカバーまで外した状態のiP90の修理を扱った動画を1本だけ発見できたが、残念なことにボトムカバーを外す手順は省略されている。
 英語圏の動画を探すと、あった。
https://youtu.be/FcNtcT_Xe9M
 なるほど、基板から突出したバッテリー端子をボトムカバーの開口部に引っ掛ける形で固定させていたのか。予想通り、ネジ止めはされていなかった。
 
 俺の作業経過は動画とほぼ同一なので省略するが、無事ギアを交換できた。
 破損したギアと今回交換したギアを見比べるとサイズ以外は別物だった。発売後に不具合と判断され、恐らくメーカー修理に戻ってきたiP90はこの対策済みギアで修理されたのだろう。
 個人的には初期出荷のギアがツーピースで製造されていた必要性が分からない。ギアの内周側は特に高トルクのモーター軸によく噛み付くような硬度が必要だったかもしれないが、経年により外周側の素材との収縮・ヒケに差が出てクラックを発生させてしまう要因になってしまった。
 破損ギアをよく見ると、破断した方向だけでなく、軸を中心に十字方向へクラックが進んでいる。これで寿命前に誤って廃棄された個体は結構あったのだろう…。
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 作業後のテスト印刷は完璧だった。しかし純正インクカートリッジは元より、サンワサプライ製のまともな詰替えインクもとうの昔に出荷終了。代わりに使えるインクを探す方が大変そうだ。