スマートフォンのバッテリー交換。

f:id:gungunmeteo:20200906022712p:plain
 iPhone6のバッテリーがへたって3年程前から使用中に突然iPhoneがシャットダウンするようになった。昔騒ぎになったバッテリー劣化を口実に性能を徐々に下げて買い替えを強要するあの「ピークパフォーマンス性能」では91%と表示されているが、たまに持ち出して使うと3時間ほどで残量数%まで消耗するような状態になっていた。
 そもそもドコモ回線契約時にタダ扱いで(その後それどころじゃない金を取られていくわけだが)提供されたもので、ストレージ容量は最低の16GB。この2年程は何をやっても容量不足でアプリのアップデートもできない。しかし買い替えは5G対応の新型iPhoneがあと数か月で発表されるから迷うところ。
 そこでネット通販でバッテリーだけ購入して自分で交換することにした。

 そして8月。気が付くとBlackBerry KEY2の背面カバーが盛り上がって半開きになっていた。もちろん原因は内蔵バッテリーの膨張で交換しかない。しかしKEY2はメーカーが販売終了して次の後継製品は別会社が開発することになっており、修理を頼むのも面倒だった。そのためこれも自分で交換することに決めた。

 iPhoneのバッテリーはともかく、KEY2のバッテリーを販売している業者はなかなか見つからなかった。Amazonはもとより楽天など大手にもない。どういう理由からかKEY2のバッテリーはほぼ全てalliexpressで販売されていることが分かり、しぶしぶ会員登録したが代金決済に不安があり注文に踏み切れなかった。こんなところにクレカとか登録したくない。代わりにプリペイドカードを使おうと考え、VISAが発行するネット専用のVプリカをTS CUBICカードを使って登録しようとしたが、発行依頼を掛けるたびに3Dセキュアのコード入力画面で決済に失敗してしまう。あまり繰り返すのでTS CUBIC運営から状況確認のため電話がかかってくる有様だった。
 だんだんと大きくなるKEY2を眺めながら思案すること一か月、ふとした時に国内でバッテリー販売しているサイトを発見。今後長期間使用することも考え複数個購入。ついでに交換用キーボードも。

 注文から1週間も立たずに中国から直送されたそれらを使ってそれぞれ交換作業を実施した。
 iPhone6はあまりに作業が簡単だったので記載省略。防水構造になる前の機種なので手間取らなかった。
 
 問題はKEY2だった。
f:id:gungunmeteo:20200906023030p:plain
 KEY2の背面カバー剥離はネジ止めがなく両面テープだけなので簡単だった。iPhoneの交換バッテリーに付属するiPhone分解用の工具をそのまま流用したが、バッテリー膨張で剥がれた部分からピーラーを差し込んで行くとメリメリ剥がれていく。固着した部分ではカバーが不安になるほど折れ曲がるが、結局無事に剥がし終えた。
f:id:gungunmeteo:20200906023102p:plain
 次に、内部の基板に接続されている各種コネクタをまとめて抑え固定するためのプラスチックパネルの取り外し。背面カメラを上にした時に「司」もしくは逆L字型のこいつは極小のネジ2種によって基板に固定されている。
f:id:gungunmeteo:20200906023000p:plainf:id:gungunmeteo:20200906022805p:plain
 その上をまたいで2本の細いケーブルが架線され、充電端子側の短辺にある基板に接続されている。
 このケーブルは2本ともアンテナのようで、両端は他のフレキケーブル用のコネクタと異なり直径1mm程度の同軸コネクタが使われている。プラスチックパネルを外す前にこのケーブルを抜かなければならないが、基板側のコネクタが小さすぎてコネクタ自体が基板から剥離しそうだ。
f:id:gungunmeteo:20200906022925p:plain
 最初の抜去は成功した。
 純正バッテリーを取り外して新しいバッテリーを取り付け、仮組みして動作テストするとキーボードが反応しない。
 プラスチックパネル内のキーボードユニットのフレキケーブルが正しく接続できていなかったので、プラスチックパネルを再度取り外すためにアンテナケーブルを抜去しようとしてコネクタに触れたところ…ポロッと外れた。
 最悪だ。
 精密ハンダごてと普通のハンダはあるが、こういう時は導通接着剤か液状ハンダが欲しい…。
 やっとの思いでハンダ付けし直し、再組み立て。

 作業終了後、バッテリーが正しく認識された。キャリア回線、Wi-FiBluetooth等の通信も異常なし。
 数日使用してみて、稼働時間がどうなっているか確認する。