新しい旧式Bluetoothアダプタ。

 楽天を徘徊していたら偶然発見したこのBluetoothドングル。既に市場の主流がBluetooth Ver2.1へ以降した今、あえて古いVer2.0のこのドングルを購入したのには当然理由がある。
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 どのメーカ製ドングルもほぼ全て東芝製のスタック(Bluetooth Stack for Windows by TOSHIBA)を選定しているのに、このドングルはIVTのBlueSoleilを使用しているのだ。
 東芝製スタックには意外な弱点があり、A2DPでAVリモートコントロールサービスを使う際、コントロール送信先アプリケーションにWindows Media PlayerWinDVDしか選択できないのだ。WinAMPGOM Playerなどでは音声は視聴できるがコントロールができない。ThinkPad X60で使用するため購入したPlanex製のBT-MicroEDR1Xだけでなく東芝Dynabookの標準Bluetoothアダプタの動作も同様だった。
 BlueSoleilではAVリモートコントロール送信先選択自体が必要なく、再生用アプリケーションのうち後で起動したもの順に送信制御が移っていく。このため音楽視聴では使い易い好みのアプリケーションを自由に使える。実家のデスクトップPCで使っていたLogitechLBT-UA200C1でこのBlueSoleilの動作に慣れていたので、BT-MicroEDR1Xと東芝スタックの使いにくさに困っていたのだった。
 残念ながらBlueSoleilはBluetooth Ver2.1に対応していない。ハードウェアのほとんどがVer2.1に対応した後は、スタックにBlueSoleilを選択した製品自体が全く流通しなくなってしまったので今更買い替えも困難で半ば諦めていたところだ。

 このドングルを早速使用してみたがA2DPやOPP、DUPなど私が使うプロファイルの動作はいずれも問題ない。東芝製STACKと併せてインストールして共存させてみたが、やはり基本的な動作に支障はない。ただし、東芝製スタックではSPP用に登録された20個の仮想シリアルのポート番号を変更できないため、もしより上位のシリアルポート番号をBlueSoleilのSPPサービスに割り当てたい場合は東芝製STACKをアンインストールするしかなさそうだ。(ちなみに、BlueSoleilは仮想シリアルポートの番号を変更できる)この点は、私が使うBluetooth転送対応のGPSレシーバHolux m-241の専用ユーティリティHolux Logger Utitlityがシリアルポート22までしか対応していないため問題になってしまう。
 Bluetooth Ver2.1を使うことがなければ、東芝製スタックはアンインストールしよう。