Bluetoothハンズフリーキット「BT-01CAR」。

 開封した「ECODEN」に続き、同じAmazon便で届いたPlanexのBluetoothハンズフリーキット「BT-01CAR」も使用してみた。価格は6,480円なり。

PLANEX Bluetooth ワイヤレスハンズフリーキット BT-01CAR

PLANEX Bluetooth ワイヤレスハンズフリーキット BT-01CAR

 これまでおよそ2年以上使っていたモバイルキャスト製のDriveBlue Plus MC1100が故障してしまいその代替として購入。
 自宅のネットワーク機器はHUBやルータ等を全部Planex製品で固めているが、ネットワーク機器以外の製品を買うのは初めてだ(これも広義のネットワーク機器に入るのかも)
 パッケージのスペックでは通信距離10mで待受80時間・連続通話2時間と記載されており、形状もBluetoothハンズフリーキットにしては珍しい据え置き型。例えばMC1100はシガーソケットに直接差し込むものだったし、それ以前に初めて買ったBTハンズフリーは直接耳につけるイヤホン型だった。
 残念なことに初回は初期不良で返品した。本体にある4つのスイッチのうち、ボリュームダウンのスイッチ接点が常に押されっぱなしで電源操作すらまともにできなかったのだが、交換されてきた新品では問題なし。
 説明書には、使用開始前に連続8時間の充電が必要とあった。電池室に入れるバッテリーは単4形のNI-MH充電池(1.2V 900mah)が2本同封で、本体唯一のUSBコネクタからシガーソケット形DCアダプタで充電する。車内で8時間の連続充電ってなかなか難しいような気がするんだが、不可能ならPCのUSBポート経由の充電もできるし、恐らくその他のUSB型充電器も出力が合えばいけるだろう。ただしシガーソケット充電以外では8時間以上の充電時間が必要になるらしい。私はPCのUSBポートに挿して一昼夜放置。
 で、先日出張した時に試しに使ってみた。
 本体スピーカーの音量は大きめで聞き取りやすい。こちらの発声は相手にどう伝わっているかは確認していないが、通話に支障をきたす事はなかった。もちろん発声は普段より大きめにしなければならない(これは一般のハンズフリーキットと変わらない)。特にタイムラグを感じることもなかった。本体スピーカーのボリュームが最大の時、auからDocomoSoftbank相手だと自分の発声でエコーが聞こえる。auからauの場合は聞こえない。
 ステータス用の液晶モニタは、初期状態では本体がバイザーにクリッピングされることを考慮して上下反対に表示される。本体のボリューム調整ボタンを2つ同時に長押しすると正対表示に切り替わる。
 普通に使う分には問題ない…と思ったのだが、帰り道に問題点がいくつか発生した。
 本体バッテリが消耗すると当然電源が切れるわけだが、そのたびに液晶モニタが反転表示に戻ってしまう。最初は初期バッテリ充電が不足で本体設定が記憶できないのかと思っていたが、長時間充電後に手動で電源のテストを行っても改善しなかったのでこれは仕様らしい。ペアリング設定は記憶できるのだから表示設定も記憶してくれればいいのに。
 またBluetooth接続がオンラインになっていると、ボリューム調整以外の操作が受付されない。電源を切ることも先に書いた表示の切り替えもできないので、携帯電話側でBluetooth接続を切ってから操作する必要があった。
 次にこれが一番致命的だったのだが、駆動時間が短すぎる。添付のバッテリーで「待受80時間・連続通話2時間」と明記されているのに実際の待受可能時間は1時間程度。気がつくと電源が切れている。DCアダプタで常に給電し、通話しない時や降車する際に手動で電源を切ればいいのだろうが、狭い車内で電源コードを張りっ放しにするのも毎回電源操作するのも煩わしい。これはシガーソケット直結型で電源操作が不要だったMC1100では起きない問題だが、添付バッテリーが劣化している為の問題なのか、最初からカタログ値が間違いなのか。そして電源が切れるたびに表示の反転をやり直す必要があってこれもまた煩わしい。もしバッテリの不良なら、単4形のエネループ(1.2V 750mah)に換えたら安定するだろうか。充電特性が合わず別に不良が発生する可能性もあるが。
 話す・聞くという電話機としての基本機能は十分だが、操作の時間的・場所的ゆとりが取れない車内機材としての詰めの甘さが目立った。率直に言って次にハンズフリーキットを購入するなら再度これを買う事はない。