スケジューラ。

 終業後、日中できなかったスケジュール管理などを少し進めていこうと(もちろん禁止されているサービス残業だが)残ってグループウェアと自分用のオンラインスケジューラと紙の手帳を突き合わせていた。
 毎月の定例業務をD君も俺もすっかり忘れ、それをHさんがフォローするという場面が中々減らない。こんなことはZ君がいた当時は絶対になかったのだが、結局俺もD君も計画性や時間の観念がだらしないのだ。
 俺は普段3つのスケジューラを併用している。
 職場で提供されるグループウェア上のスケジューラは上司と部下それぞれが閲覧できるが、職場内でしか操作できず、またASPサービスで操作性に劣る。
 もう一つはGoogleカレンダーを介して同期できるWindows用の「FavGCalScheduler」とAndroid用のスケジューラアプリ「Jorte」。それぞれ操作性やアラーム機能に優れ、出先や自宅でも操作できるので私的なスケジュール管理の中心になっている。特に指定時刻に通知させる機能は自分のような忘れっぽい人間には絶対不可欠の機能だ。しかし職場のグループウェアとは全く独立しているため、スケジュール入力や編集は二度手間になる。
 最後の一つは紙の手帳。日本能率協会のPAGEMシリーズのうちスーツのポケットに収まるサイズのものを愛用していたが、その型番が昨年で廃盤になりわずかに大きいサイズに切り替えざるを得なくなった。これはもうPCもスマホも操作できない場面でも持参してさえいればどうにでも記録できる最後の砦で、これも当然ながら電子化したスケジューラとは全く同期できない。
 どれにも一長一短があり統一は難しい。
 入力を最優先すべきはグループウェア上のスケジューラなので、1年先までの定例業務や中長期の作業の起点と中間点をちまちまと入力していく。
 そうやって入力しながら昨年のスケジュールを見ていくと、俺とD君の日程に仕事の記録がほとんど入っていなかったことが実感できる。
 お話にならん…。