KP41。

 我が主PCであるDELL M6700が不調。
 24時間稼働して早2年半も経過し、これまであまり大きな不具合は起きていなかったが、6月末に入ってから時折ブルースクリーンエラーが発生し勝手に再起動してしまう事象が見られるようになった。
 イベントログを調べると、ソース:Kernel-Power イベントID:41というイベントエントリがエラー後の復帰時に見つかることに気が付いた。これをキーにWEB検索すると、これがいわゆる「KP41病」と呼ばれる事象の一例らしい。
 Kernel-Power 41つまりKP41は本来のWindowsシャットダウン手順に従わず、電源ボタン長押しや停電などで不正に電源断イベントが発生した後で記録される1イベント名に過ぎず、これがKP41病の具体的な症状を示すものではない。KP41の状態を発生させる何らかの不具合がその直前に起きた、ということが分かるだけだ。つまり、WEB上でKP41病と呼ばれているのは「原因が特定できないが電源断を伴うシステム障害」という、かなり広汎で大雑把なものというわけだ。
 とは言え、リリースされてからかなり年数が経ったWindows7で発生する事象だけにWEB上ではこれまで遭遇したユーザの情報が集約され、ある程度発生要因が推測されている。額面通り電源に関する不具合、例えば電源の能力を超える電力消費が発生した場合にPCの挙動が不安定になるのでは?とするものが多い。
 具体的にはUSB接続機器の増設やビデオカードの換装のような電力消費が増大するような作業の後に発生するようになったというものだ。または大容量メモリが利用できる環境ではメモリを減らして改善したとの話もあった。
 M6700の場合、ちょうどその頃にUSB接続のHDDを1台追加したところだった。HD-LL4.0U3-BKD、BUFFALO製のUSB接続4TB容量がケーズデンキの店頭で在庫限り14,000円ほどで売られていたのを衝動買いしてきて、ちょうど前のバックアップ用HDDを使い切ったところだったので新しいバックアップ先として使い始めたのだ。
 ところがコイツはクセモノだった。M6700から認識もされたしフォーマットもできたが、ちょっとした負荷をかけるとドライブマウントが外れてWindowsから見えなくなるのだ。中に入っているHDDが悪いのかケース付属のUSB-SATAインタフェースが悪いのか、あるいはM6700側のUSB3.0インタフェースの問題か。M6700にはUSB3.0インタフェースは2つしかないので、切り分けのためにAnker製のUSB3.0ポートを13個備えた大型HUBを別途購入してそれを介して接続したがあまり改善しなかったので、そのうちケースからHDDを取り出して別のHDDケースに移植しようと思っていた。
 俺のところではまずはこのHDDが有力候補だ。
 もう一つは8GBを4枚で合計32GB搭載しているメモリだが、もしかすると1枚死にかけているのかもしれない。他にはM6700本体に電源を供給しているドッキングステーションと本体との接続インタフェースの接触不良やACアダプタの劣化なども考えられる。
 まず、ドッキングステーションの接続インタフェースを接点復活剤で洗浄。次にドッキングステーションとメモリの端子部にそれぞれエツミのナノカーボンペンを塗布した。この後数日は珍しく再起動は起きなかったが、結局再発してしまった。
 次はUSBへ接続中の機器を減らしてみる。具体的にはほぼ全てHDDなどのストレージばかりのため、今まで長年使用していたCENTURY製の「裸族の二世帯住宅」ことCRNS35EU2の2台、もうひとつ別の2台収納できるHDDケースを一本化する。というわけでlogitecのLHR-8BNHEU3を購入した。HDDが8発入る大型のHDDケースでRAID非対応、USB3.0/e-SATA接続のモデルだ。ここに先の3台分のHDD計6発をまとめて収納することでストレージは2つ減った(これらと別にHD-LL4.0U3-BKDを含め1発だけ入るケースが4つあるが、これらも一本化するならまた別に最低でも4発入りのケースが必要になる…あまり集約し過ぎると、そのケースが死んだ時に被害が大きくなるので考えものだが)。
 しかし、ここまでやっても完全に再起動を止めることはできなかった。

2015/08/09追記
 排熱不良によるCPU/GPUの保護機能が働いた結果なのかもしれない。http://d.hatena.ne.jp/gungunmeteo/20150809/p2