だーれがころしたMiniDisc。

 以前から使っていたパソコン工房製のタブレットだが、専用ACアダプタで充電しようとしても接触不良が起きるので先月購入元へ点検に出していた。
 俺は様子からしてACアダプタ側の断線だと思っていたが、工場点検の結果は本体側コネクタの破損とされ、本体基盤交換になるがよろしいか?との問い合わせが来てしまった。
 今更Android4.0でメモリも少ないタブレットを数万円の工賃を払って修理するより新しいのを購入した方がC/P比がいいのは自明だったし、ACアダプタのケーブルを差し込んだ時の向きでたまに充電されることもあるので、見積料5,000円だけ払って修理せずに返してもらった。

 さて、実はパソコン工房の診断を信用していなかった俺は、動きの怪しいACアダプタのケーブル導通を自分で調べようとした。ところがこのタブレットのDCコネクタはEIAJ-1L。手持ちのテスタの探針では太すぎて内径側に入らず測定は無理だった。残念。ジャンクなどで出力があうものを地道に探していくか…。
 そのまま数週間、リビングにタブレットは放置されていた。
 
 そして今日。
 普段使い用にHARD-OFFのジャンク箱から500円で回収してきたSONYのMDレコーダMZ-R55のバッテリが空になっていることに気がついた。
 購入した時は乾電池増設用の専用ハウジングも付いていたから専用バッテリがなくても動作するが、たまたまEneloopは別件で全て使い切っていた。
 専用充電器で充電しようと、テーブル上にいつも転がしている専用のACアダプタのケーブルをMZ-R55に挿した。
 ちょうど妻がボランティア活動に出かけるところで戸締まりやら何やらで話しかけられ、MZ-R55を手に持ったまま数秒経った。
 目の前で何か鋭い光が走り、同時にバシッと何かが弾けるような音が聞こえた。
 もちろん何が起きたのかはすぐに理解したが、どうすることもできなかった。
 俺の手の上で白くて危険な香りを放つ煙を噴きながら、この貴重なMDレコーダは死亡した。
 
 原因は、同じEIAJ-1LコネクタのSONY製純正ACアダプタとパソコン工房製のACアダプタを取り違えたためだ。MZ-R55の定格入力3V 1Aに対し12VのACアダプタを使ったのだから、もっと派手に発火してもおかしくなかった。
 大ショックである。