M6700のWindows10アップグレードにて。

[PC][私事][普段]M6700のWindows10アップグレードにて。
 Precision M6700のSSD再換装後、どうせいつでも復元できるのだからとWindows10へのアップグレードを試してみた。
 結果は実に不十分なものだったが、不具合対応についてヒントが得られたので記録しておく。

 アップグレードでは、WindowsUpdateからの入手はとうの昔に無効化してあったので、事前ダウンロードしておいたWidnows10Pro x64のインストールイメージを使用した。

 インストール後最初の自動起動ですでに発症していたが、Windows7ではDELL Data Protectionが提供する指紋認証リーダによるWindowsログイン画面が表示されるはずのタイミングで、画面が急激に点滅を始めて先に進まなくなる。このとき画面中央には例の円がぐるぐる回るアイコンが表示されており、マウスカーソルの移動操作は受け付ける状態で、試しに朝から夕方まで放置しておいたが全く先に進む様子はない。
 このときCtrl+Alt+DELを押しっぱなしにすると「LogonUI.exe - アプリケーションエラー」が発生し、この状態でしばらく放置するとどうやら内部的にはWindows起動が進行するようで、スクリーンセーバとしてWindows10標準の壁紙が表示されるくらいまで放置してからエラーダイアログを閉じると、ようやくWindows10標準のログイン画面にたどり着いた。
 イベントビューアを見ると起動時に「C:\WINDOWS\system32\pbadrvdll.DLL」で膨大な数のアプリケーションエラーが記録されている。このpbadrvdll.DLLとは、DELL PrecisionシリーズやInspironシリーズにプレインストールされているセキュリティマネジメントユーティリティ「DELL Data Protection」の構成ファイルの一つで、発生タイミングから想像するに指紋認証ログイン用の画面を表示しようとして失敗しているのだろう。
 このファイル名とWindows10のキーワードでググると海外のDELLサポートコミュニティに同種の画面点滅に遭遇した事例が投稿されており、ここでは残念ながらDELL Data Protectionをアンインストールして解決したことしか書かれていない。指紋認証で一発ログインできることがM6700選定の一条件だったので、指紋認証が使えなくなるのは困るのだが。
 デバイスマネージャを調べると「スマートカード読み取り装置」のBriadcom Usbccid Smartcatd Reader(WUDF)と、「生体認証デバイス」のControl Vault w/Fingerprint Touch Sensorが「レジストリ内の構成情報が不完全であるか、または壊れているためこのハードウェア デバイスを開始できません。 (コード 19)」の状態になっている。
 とするとこの画面点滅の原因は2つ考えられる。DELL Data ProtectionがWindows10未対応、もしくはWindowsアップグレード時には新規インストールしてやる必要があるのではないか。もう一つは指紋認証リーダ用のデバイスドライバがWindows10未対応か、または新規インストールが必要なのか。その両方の恐れもある。

 不具合はもう1点。USB3.0ハブを経由して接続している外付けHDDケースLHR-8BNHEU3だが、どうも一定時間アクセスがないと電源が自動的に切れてしまう。PC本体とUSBを介した電源の自動連動機能はもともと備わっているが、Windows7当時はPC起動中に勝手に電源が切れることはなかった。たぶんLHR-8BNHEU3側で電源連動を無効(常時稼働)にしてやればいいのだと思うが、Windows10側の不具合で設定を変えるのもしゃくなので他の回避方法を探してみる。

 デバイスドライバ等を手動で探すのは時間がかかりそうなので、とりあえず今日はここまで。