K4000Mか。

 DELL Precision M6700の不具合について。
 数ヶ月前からいわゆるKP41病を発症し、いつの間にか強制再起動するようになりなかなか改善しないM6700であったが、8月の初めに廃熱不良が原因ではないかと疑い、CPUとGPUそれぞれに熱伝導グリスを塗布し直すなどの対策を採った。
 その後しばらくの間は事象の発生はなかったものの、忘れた頃に再び起きるようになった。
 しかもこの9月に入ってからはexplorer(タスクマネージャ・タスクバー)も挙動に異常を示しており、C:ドライブへの停まらないアクセスや不意のフリーズなども併発し始めた。
 
 たまたま同じ頃に普段は取り外している高精細ディスプレイIBM T221を接続したままで1週間ほど稼動させている間にも数回強制再起動が発生したことで、新たに以下の事が分かった。
 前提として、このM6700は購入時オプションとしてGPUNVIDIAQuadro K4000Mを搭載しており、専用ドライバと外付けディスプレイ制御用のアプリケーションをインストールしている。その状態監視のため、NVIDIAコントロールパネルで「GPUアクティビティ アイコンを通知領域に表示する」オプションを有効にしてある。
1.強制再起動が発生する前には、GPUアクティビティアイコンは正常に表示されている。
 K4000Mを介して接続したT221も正常に表示できている。
2.強制再起動が発生した後は、Windowsログイン後GPUアクティビティアイコンが表示されず、外付けディスプレイも表示されない(無信号状態)
 この時デバイスマネージャでディスプレイアダプタを調べると、本来は認識されているはずのNVIDIA Quadro K4000Mが消えており、M/B内蔵のIntel統合グラフィクスだけが認識された状態。
3.正常にWindowsをシャットダウンもしくは再起動、あるいは電源ボタン長押し等によるコールドシャットダウンからの電源投入のいずれかで再度Windowsログインすると、GPUアクティビティアイコンが表示され外付けディスプレイも正常に使用できる。もちろん、デバイスマネージャ上にもK4000Mが復活している。
4.ちなみに2の後、継続使用が長時間に渡っても強制再起動は発生しにくい(…ように感じる)
 M6700本体のディスプレイはIntel統合グラフィックス側で表示されているため、外付けディスプレイを使用しない限りK4000Mの動作状況は意識することはないので今までこれらのことに気が付かなかった。
 もし発生条件がK4000Mにまつわるものなら、デバイスマネージャで手動でK4000Mを無効にすれば発生頻度の軽減があるだろう。
 というわけで早速無効化。無効にした後、デバイスマネージャのプロパティシートを閉じた途端にExplorerのフリーズが起きた。どうもやはりどちらも関連した現象に感じられる。
 しばらくこれで再発を待ちながら、必要があれば手動で再び有効化にすればいいが…面倒ではある。