旅行の計画。

 義妹一家がまた転勤する予定という。ミュンヘンに行ったのはつい最近という気がするが、義弟は転勤族の覚悟があるらしい。
 義妹達がミュンヘンを引き払う前に、一度ドイツに遊びに来たらと誘われた。一泊二日で行ける距離でなし無理だと思っていたが、職場に10年ごとに5日程度の休みが使えるリフレッシュ休暇制度があるらしく、今年は俺が該当者との文書が総務課から届いた。
 過去に何度かヨーロッパ旅行の経験がある妻は全く躊躇なくチケットの予約を済ませたが、自分はあまり乗り気でない。
 1周間も休んで海外に行くのなら、もっと行きたいところが他にあると思うのだが思いつかない。思いつかず他のことに使ってしまうなら、思いつくまで待った方がいいのではと考えてしまうのだ。
 軍ヲタならロシアのクビンカ戦車博物館かデヤギリエヴァの航空博物館、フランスのポービントン戦車博物館がいい(最近流行りの萌戦車アニメは関係ない!)。イギリスならファーンボロ航空博覧会、アメリカならやはりスミソニアン博物館か国立航空宇宙博物館、空軍航空機博物館か。このあたりは恐らく妻は反対するだろうし、これはこれでたった一週間の中途半端な日程で見て回るのがもったいない。秋葉原のジャンク店1軒見るのに半日かけてしまう自分の足の遅さではとても満足に見学できないだろう。
 そんなこんなで、ちょっと自分は乗り気ではない。
 義妹一家はこの夏休みにまた一時帰国できるそうで、そのたった2週間ほどの間に、姪がこちらの小学校に一時的に転校することになったという。何でも経験できる機会があればさせてやるという義妹夫婦の考えで、妻が教育委員会に掛けあって手続きしたらしい。ミュンヘンでは外国人の子弟も受け入れている学校を選んで通っているが地元出身の性格のきつい子にも物怖じせず食って掛かる強い子というので、閉鎖的な日本の田舎の学校で問題にならないか気がかりである。