落ち着いて。

 妻の実家に義妹一家が帰省するというので、妻が出かけて行った。
 俺自身はそんなところに顔を出すつもりはさらさらなく、今夜の星景撮影のためブリットに積んである撮影機材の充電をして過ごしていた。
 いよいよ日が暮れ、ロケハンで当たりをつけていたいくつかの撮影ポイントのうち、最も標高が高く最も安全そうなポイントへ出発した。
 そこは山間部の県道にかかる陸橋の中ほどにある展望台で、北東から南西まである程度見通しが効き、かつ適度に車が通行する場所だった。もしイノシシに襲撃されて斃れても、誰かが見つけてくれるだろう。
 カタログスペック上耐荷重推奨5kgの三脚に微動雲台とスカイメモS、さらに自由雲台とEF24-70mmf4を着けた6Dを載せる。レンズの向きを変えるたびに三脚がひ弱にしなり、せっかく合わせた極軸がずれる。
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 かなり無理があるがSIGMA 150-600mm C.でも撮影を試したが、不正確な極軸合わせではまともな撮影は難しい。

 気が付くと22時頃。KEY2を見ると妻の実家から何度も着信があった。姪が先日のお誕生日会の続きをしたいと到着を待っていたのだそうだ。
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 それは悪いことをした。