SSD化。

 ThinkPad X60の性能陳腐化が激しく感じられるようになってきた。
 メモリは上限の2GB搭載だが、スタートアップに登録したタブを30個くらい開いたままのFireFoxが起動し終わるのに10分以上かかるので再起動も辛い。またFlashが含まれるWEBページを閲覧する際も購入時に比べて重さがはっきり分かるようになった。
 新型PCを買うのが一番よいが、今のところスペックと金額のバランスに悩み機種を決めかねている。旧ThinkPadと同様のキー配列を持つ機種がなかなか見つからないのも問題だが。
 さしあたってボトルネックになっている部分を潰していくか。メモリは上限、オーバークロックもできない、ネットワークは1Gbpsとなれば、後はHDDの高速化である。
 と言ってもX60のHDDはHGSTの7,200回転モデルに換装してあるので、これ以上速度を上げるならSSDしかない。
 しかし、今さらではあるがSSDには耐久性の短さの不安を持っている。自分の手元ではまだSSDの運用経験がない。実家に置いてあるThinkPad 535では16GBのCFをPATAアダプタを介して接続し、エセSSD環境で運用しているがこれは参考にはならないだろう。
 どこかに少し運用練習に使えるものはないかと考えていたが、車載用としてブリットに積んでいるX20に思い当たった。
 X20は1999年購入、Pentium3 600Mhzでメモリ320MB。Windows2000だからまだWEBページ閲覧とメール送受信なら問題なく使用できるが、メモリスワップのディスクアクセスにひたすら待たされる。特に外出先では、自宅でぼんやりとWEBページを眺めているのと違って明確に目的があっての使用であり些細な待ち時間が非常にストレスになるので、もしかすると高速化の必要性はX20の方がより高いと言えるかもしれない。とりあえず、これをSSDに換装して速度と耐久性を見てみるとしよう。
 問題はX20のHDDインタフェースがパラレルATAであることだ。シリアルATAが主流になって久しく、2.5インチHDDはもうPATAの流通が極端に少なくなっており、3.5インチHDDでは絶滅状態である。Intel等の高価だが信頼性のあるメーカー製は全てSATA接続のものなので、必然的にA-DATAやOCZ等の製品を選ぶことになる。
 メーカー別の評価や口コミなど、色々とWEB上の評判を調べた結果、OCZの製品「CSSD-PMM128WJ2」に決定。
 容量は現在のX20に100GBを搭載していることから128GB程度が適当かと思ったのだが、CSSD-PMM128WJ2は実売価格がおよそ20,000円以下と実験運用で使うには安いように感じられた。オンラインショップを回るとツクモで17,000円のを見つけ、ここで注文。