BIBLO高速化。

 ここしばらく、実家の父親から何度か連絡があった。先日実家に立ち寄った際に、サブPCを中古で一台購入したからセットアップしろとか言っていたので、勝手に人を当て込んで何を言うのやらと無視していたが、恐らくそのことだろう。
 そうやっているうちに応答しないことに痺れを切らしたのか妻にまで連絡するよう催促し始めた。こうなると家にいても時間があれば実家に行ってあげなさいの説教の繰り返しになる。何て面倒な話だろうか。
 「今から行け」「今日は疲れたから明日行く」
 「さあ今日は行け」「今日は蒸し暑くて作業に集中できない。明日にする」
 「今日こそは行け」「今夜は雨模様だ。明日行く」
 一週間ほどこのやり取りが繰り返されたが、結局行かざるを得なくなった…。
 
 実際の用件はサブPCの実家無線環境への接続と、父親の主PCのリカバリ作業の後始末だった。
 実家の無線環境はかつて近所の中学生にタダ乗りされた苦い経験からMACアドレスによる接続制限など少し厳し目にしてあるから、これを父親に自分でやれというのは無理がある。
 主PCのリカバリ作業は不可解だった。どうもしばらく前に何らかの不具合を起こしたらしく、近所のPC修理業者に点検を依頼したところ直ちにリカバリを行ったとのこと。ところがリカバリ後になって、PCバンドルのMicrosoft Officeのライセンス認証ができず、作業をそこまでで切り上げて本体を返却してきたという。
 仮にも修理業者を名乗る者がライセンス認証で躓くなんて…。何か厄介な問題があったのだろうか?。
 時間を取りそうだったので添付品一式と共に主PCを預かって自宅で作業することにした。
 
 主PC、FMV-BIBLO NF/G50を自宅のネットワークに接続してOfficeのオンライン認証を実行したところ、何の問題もなく認証に成功した。業者の所で発生していた現象の詳細は父親経由ということもあり分からないままだ。
 その後Windowsやインストール済アプリケーションの設定など見直していたが、動作の重さにもどかしさが募る。HDDが5400回転でただでさえI/Oが遅い。それに加えて、メモリは8GB搭載しているのに実際に使用できているのは3GBだった。確認してみると搭載されたWindows7x86版だった。知らずに購入したのだと思うが、売る側もx86版ならメモリを4GBまでにさせるとか、逆にx64版を選択させるとか、何か配慮があってもいいではないか。
 CPUはcore i3 330Mでこれもまた遅さを引き立たせる。
 3日程この環境を操作していたが耐えられなくなり、勝手ながらCPUとHDDを換装することにした。CPUはこのFMV-BIBLO NF/G50(チップセット=Moble Intel HM55 Express)で使用可能なうち最高速のi7 640Mの中古を8,750円で購入。またHDDは手持ちの2.5インチHDDに7200回転のやや高速なものがあったが、今更HDDでもないだろうとSSDへ移行。現状の同容量で安価なSanDiskSSD PLUS(SDSSDA480G)を選択。
 CPUの交換は筐体のほぼ全てを分解する必要があり手間取ったが、HDDからSSDのクローン作成を含めて半日で完了。パフォーマンスは大幅に向上した。
 
 何か割りと最近、VAIOで同じ作業をしたような気がするが…気のせいか。