CPU交換。

 妻のThinkPad z60tをWindowsXPからVISTAにアップグレードして数ヶ月経った。
 XP当時にプリインストールされていたRoxioのDLAがVISTA以降では互換性の問題でWindows起動時に毎回エラーを発生させるなど細かい問題はあったが、概ね正常に動作している。
 一つ大きな問題は、やはり本体のスペックが低過ぎて実用に耐えない場面があることだ。WEBを見るにもIEが重い。
 メモリは元々最大の2GBを装着していて、HDDはVISTA化に併せてSSD化している。Windowsエクスペリエンスインデックスで見るとプロセッサが3.6でメモリは4.3、ストレージは5.9。中々いい数値に思えるが基本スコアは1.0。グラフィックス・ゲーム用グラフィックスがどうしようもなく足を引っ張っている。
 他に改善できそうなものはと言うと、後はCPU交換くらいしか思いつかない。元々搭載されているのはPentiumM 1.73Ghzで、スコアは3.6。
 z60tでCPU交換が可能かどうか調べると、脱着可能なソケット取り付けであることが分かった。発売当時でも上位モデルではもっと高クロック動作のものがあったはずなので、通販で中古CPUを探してみると見つかりました2.26Ghz版が。4,000円だった。
 4,000円でCPUクロックを底上げしたところであまり効果が出そうな気もしなかったが、自分のものでもないのに新しいPCを買う気もせず、だからXPのサポート切れ後にもWindowsのアップグレードで済ませたのだ。4,000円でしばらく延命できるなら安いものか。

 グリスを買うのを忘れていた。どこかに銀入りのグリスが余っていたはずだが見つからず、別に買わなければならないかと思ったら届いたCPUに放熱シートが同梱されていた。ありがたい。
 z60tを分解して、各部を清掃しつつCPUを交換実施。駆動テストも問題なく、Windowsエクスペリエンスインデックスを更新するとプロセッサの値は4.0に向上しており、メモリも4.4とわずかに改善していた。ただしもちろんグラフィックスは1.0のままである。
 X60と同様に排熱に不安のあるz60tである。別に静音駆動の必要はないので、TPFanContorolをインストールして排熱ファン回転数を高めに設定し、今回の作業終了。