交換失敗。

 これは先週の話で、商品到着後、昨日になってようやく換装作業の時間ができた。
 現在のHDDと新SSDX60にUSB-PATAアダプタを介して接続し、ドライブワークス10でディスクコピーを実施。手順としてはこれだけだ。
 これは問題なく完了。…と思ったのだが、コピー終了後に両ドライブをX60から取り外す際に、なぜかアクセス中のアプリケーションが検出され、HDD側がアンマウントできない。アクセスランプは消灯しているのでしばらく様子を見て取り外してしまったのだが、これがまずかった。
 SSDをX20に取り付けて電源を投入したが、Rapid Restoreの始動インターラプトから先に進まない。起動パーティションが認識されていないためなので、コピーに失敗…というより、ジオメトリの異なる機種でのパーティション作成とフォーマットだったためだろう。やり直しである。
 X20にはAcronis Migrate Easyがインストールしてあるので、X20自身にUSB-PATAアダプタを介してSSDをぶら下げてHDDからコピーすればよい。というわけでHDDをX20に戻して起動…してみると、何とシステムファイル未検出で起動時エラー。
 こんな時に…。
 原因として思い当たるのは先ほどの強制的な取り外ししかない。どうしたものか…。
 X20はこれまで数度に渡ってHDD容量拡張と高速化を図って交換を繰り返しており2世代前までのHDDは取り外し時点の状態のままで保存しているので、直近のHDDに戻してとりあえずX20を起動できるようにした。何にしても物持ちがよいのはよいことなのだ。
 X60で死んだHDDを調べると、WINNTフォルダのファイル群の大部分が見えなくなっていた。逆にSSDの方はファイルのコピーが終わっているので、全てのファイルが残っているものと考えられる。
 そこで今度はWinFDを使用して逆にSSDからHDDへファイル単位でのコピーを実施しコピー後のHDDをX20に戻すと、Windows2000が起動。これで作業前の状態に復旧したことになる。
 X60とドライブイメージ10でこの時点でのHDDをイメージバックアップしておき、改めてX20側でHDDからSSDでのディスクコピー。
 この後SSDをX20に取り付けて電源投入したところ、Windows2000の起動に成功。作業完了である。
 不意のトラブルで新旧環境のベンチマークを比較できなかったが、起動は体感で1.5倍、操作中のもたつきはかなり軽減された印象。これなら、車中で使用するのも楽になるだろう。HDDへの振動に気を使わなくて済むのもありがたい。