歳相応の何か。

 土日の2日間はずっと寝て過ごすというこの何ヶ月かありがちのパターン。
 それでも今日の午後遅くに起き上がり、県都パソコンの館へ買い物に行きその帰りにN氏宅へ。
 N氏からは少し前『終わった』との謎のメールが届いて以降、あまり連絡が取れなくなり気がかりだったのだ。
 事前に連絡するのを忘れていて…というよりいつもそうなのだが…N氏のアパートにたどり着くと丁度彼が夕食の材料の買い物に出かけるため愛車レパードを出した所だった。同乗させてもらい夕食にゴーゴーカレーへ。
 謎のメールは、彼が結婚相談所で本命視していた相手との話がクローズになったことを意味していた。お互いの実家が近く好条件だと聞いていたのだが、彼にその相手への思い入れがどれだけあったとしても、相互の意志が合わなければどうしようもない。どのみち、この手の話では大抵女性の方の選択権が優位にあることが多い。
 N氏は過ぎたことと既に気持ちを切り替えて次の相手との顔合わせの段取りを始めていた。うまく運ぶことを切に願う。
 食事後に学生時代にいつも買い物に使っていたスーパーの前を通ると、建物は取り壊されて跡地が更地になっていた。
 N氏のアパートに上がり込んでコーヒーをご馳走になりながらまた話し込む。そのコーヒーを入れるドリップマシンは見合い相手と一緒に買いに行ったのだと聞かされると、苦さも増してくる気がした。
 我々の年齢を考えれば、それぞれの普段の過ごし方はあまり相応ではない。歳相応の趣味があり、歳相応の役割があり、歳相応の忙しさがあるはずだと。そのどれもが、どうやら周囲から取り残されているのではないかと恐れていることをそれぞれ理解していることをお互いに確認することになった。
 その恐れを取り除く一足飛びの方法はないらしい。結局、先を進む連中の後を追って進むしかないのだ。
 とりとめもない話を終えて、翌01:30帰宅。