全塗装?

 ブリットのボディの劣化が著しい。
 長年露天駐車を続けていたこともあるが、劣化の兆しがあったのに何も手を打たなかったのが悪かった。
 全体的に塗装膜の劣化によるくすみが発生して、ブラックが遠くから見るとグレイに見える。
 リアゲートハッチにはナンバープレートガーニッシュを伝って発生した錆が目立つ。ハッチとガーニッシュの合わせ目に長年浸透した雨水による錆が下方向へ拡大し、かなり深く進行してしまった。
 錆の除去にはナンバープレートガーニッシュを取り外す面倒な作業が必要だったので、表面から錆除去ケミカルを塗布していたが見た目こそ赤錆が目立たなくなっただけだったのだ。

 先日、近郊の比較的大手の自動車整備工場を何件か訪ね、他に発生した擦り傷等と併せて錆部分の修理の見積もり作成を依頼した。
 どの店も共通していたのはリアゲートハッチの錆は研磨すると鉄板が穿孔する可能性が高い点と、各部の擦り傷修理をすると車体全体の塗装との違和感が激しすぎると思われるので車体全体をクリアー塗布もしくは車体全塗装も考慮すべきとの見解。
 細かい作業手法の違いはあるが、見積額は安くても10万円台、最も高い場合では50万円。
 どの店のスタッフも「なかなか愛着あるようですね」と、婉曲に費用をかける価値を考え直すようほのめかす。

 愛着があるのは事実だが、尻込みする金額である…。