車検と修理。

 今月末にブリットの車検が切れるため、最寄りのトヨペット店へ車検を依頼した。
 今回は特に車体に発生している種々の故障を併せて修理することにし、見積もりを併せて依頼したところだ。
 発見していた故障は以下のとおり。

ドアミラー格納ギア破損によるモータ空転
ヘッドライトオートレベライザ故障(光軸が一番下位置で固定)
マフラー穿孔による排気漏れ
マフラー取り付けステー劣化・折損による車体との接触・異音
マフラー断熱カバー腐食
ボンネット・リアハッチそれぞれの錆・腐食穿孔のパッチ当て

 引き取りに来てもらった担当者と一緒に修理希望箇所の点検をしていると、気付かない間にドアパンチなどでボディに多数の傷が付けられていることがわかり愕然とする。洗車しなくなったので全く気が付かなかったのだ。
 それらについては、後日再ボディコーティングを専門業者に依頼するつもりだったのでその時に検分しながら改めて対応を考えることにした。
 
 数時間後、担当者から申し訳無さそうな電話が掛かってきた。曰く、想定以上の部品交換と作業が発生するので非常に高額になる。改めて車体を見ながら相談させて欲しいとのこと。
 借りている台車を走らせてトヨペット店に行き、ブリットを油圧ジャッキでリフトアップしながら説明を受けた。
 マフラーはこちらの指摘通りの箇所で破損があり、前後で2分割されているその両方について交換が必要という。
 この春のタイヤ交換の際にボディ下面は全て写真撮影して破損箇所を下調べしてあったのだが、目視で最もひどかったのがグラスウールが詰まった断熱カバーで、塩害によりカバーの半分以上が腐食し失われていた。また残ったカバーが固定されずマフラーと接触してエンジン振動により甲高い金属音を発生させていた。
 またこちらが気付かなかった問題も指摘された。リア側のブレーキパッドが常時ディスクに接触する状態になっていて、左右により程度は異なるが過度の摩耗があるという。右側のディスクは特に円周内側が2cmの幅だけ摩耗していて、常時接触していたかどうかはともかくパッドかブレーキピストンに異常があったのは確かのようだった。こんな目立つ箇所の異常に気が付かなかったとは…。帰宅してこの春のタイヤ交換の際に撮影していたディスク部の写真を見ると既に偏摩耗が発生していた。
 概算見積もり額は60万円を超えてしまった。元々今回の車検・修理では既知の破損・故障以外にボディの再コーティングやタッチアップを別途依頼するつもりだったので総額は恐らく50〜60万円には達するだろうと予想していたのだが、どうやら再コーディングなど見た目に関する部分は後回しにせざるを得ないだろう。
 部品価格を見るとマフラーが前後併せて20万円以上と最も高価だ。担当者は他の客で中古部品を調達して修理対応したことはあるというが、さて中古の触媒付きマフラーで排気ガスは基準をクリアできるのか。
 
 ここからが担当者の本題だった。「ところで…高年式のお車ですし、60万円を修理に使うよりは新車の頭金にすることをお勧めしますが…」
 おいおい。車が欲しいというよりはブリットが欲しくて買ったのに、他に代わりになるような代物があるというのか。
 俺は意外と一途なんだ。
 「いや、ご紹介いただいて申し訳ないけど修理することに決めているんで」
 「まぁご覧いただくだけでも…とは言え当店でお取り扱いしているステーションワゴンはアヴェンシスだけで、近いタイプならプリウスαもあるんですがもうじきフルモデルチェンジでして。ハリアーなどはいかがですか?。ワンボックスで良ければ、もう間もなく発表される新型も技術マニュアルご覧にいれますよ」
 「セダンベースのステーションワゴンがいいんですけど、今じゃJZX110と同等の車格のはないんですね。それじゃ修理しますわ」
 「そうですか…でも、せっかくですから一晩お考えいただいて来週お答えいただければ大丈夫ですので」
 「うーん、じゃあカタログ読ませて頂いて、またご連絡します」

 実はスバルのレヴォーグがかなりいい感じに見えていることは秘密だが、ひとまず今日のところは引き上げることにした。
 見積もりの点検で削れる箇所があればいいが…。