何台目だ一体。

 昔のオンラインサービスのアカウントに氏名住所がまだ旧姓のものを見つけ、変更依頼をしたところ依頼書面を旧住所に送るので返送するよう求められた。到着予定日に実家に電話を入れて書面が届いているのを確認し、受け取りに向かった。
 封筒を回収して帰ってくるだけのはずだったが、父親に呼び止められた。「パソコンをWindows10へ替えたら遅くなったのでどうにかしてほしい」という。
 以前CPUとストレージを換装したFM/V BIBLOのことかと思いきや、見知らぬVAIOとLIFEBOOKが出てきた。いつの間に…というか、何に使っているというのだろう。
 父親曰く、元勤務先から地域別OB会の幹事を引き受けた際に貸与され、用途廃止後にそのまま譲渡された1台と、写真サークルの事務局業務用の1台とのこと。Windows10へのアップグレード推奨メッセージに従い自動アップグレードを行ったが、それ以降は起動も操作感も著しく遅くなりどうにか直したいという。
 もうかなり高齢で元よりデスクワークに向いた性格ではないと思うのだが、よくもまぁこんなに仕事もPCも集めたものだ。
 それぞれ動作は遅いながらもWindows10環境は正常に見える。HDDにも異常はなかった。
 遅いと言うならボトルネックを潰すしか無い。
 
 2台とも預かってアパートに引き上げた。
 詳細に調べると、VAIOCeleronモデルのVPCEG24FJでRAMが4GB、HDDは5400回転のMK6459GSXP。RAMの上限は8GBなので拡張すればいい。HDDは話にならないのでSanDiskあたりで1TBぐらいのものにリプレースする。
 LIFEBOOKはCore i5モデルのFMVNA2TEでRAM 2GB、HDDはMJA21600BH。
 CPUはよほどマシだがRAM上限は4GBしかない。VAIOの換装前のメモリをこちらへ移動する。HDDはVAIOと同様に500GB程度のSSDにリプレースしよう。

 必要なパーツをAmazonで注文。到着と同時に移行作業開始。
 各PCのHDDをSDDに入れ替え、HDDはそれぞれ外付けHDDケースに入れてPCに接続し、愛用のParagon Hard Disk Manager 15でディスクのコピー実施。
 その後、数日掛けてWindows10の更新プログラム適用を繰り返し、作業完了。