ヘッドライト研磨を。

 ブリットのヘッドライトカバーの黄ばみがまた少し目立つようになってきた。
 以前一度自分でポリカーボネートの研磨を行った。つい最近の話だと思っていたが、当時撮影した記録写真を探しだすと何と早3年が経っているではないか!。
 自分自身の記憶力の低下を自覚するようになってから数年経つが、本当に悪化してきたように思う。
 
 さて、再び研磨作業を行うにあたり、前回作業の反省点やもっと効率的な作業方法がないか検討を行った。
 そもそもヘッドライトの黄ばみはどうやっても発生するもので回避できない。悪いことにJZX110系が生産されていた当時、トヨタを始め国産車で採用されていたヘッドライトカバーのポリカーボネートの成分配合はコスト削減のためか特に耐紫外線能力が劣っていたそうで、確かに他の年代の車種と比較すると同時期の車種だけ黄ばみが多く、目立っている。
 というわけでヘッドライトを新品に交換するのでなければ定期的な研磨により黄ばみを落としていくしかない。交換したとしても一定期間経過すれば結局黄ばみが発生するのだが…。しかもカバー断面の外側だけでなく内側からも黄ばみ・変色が進むのであり、ユーザ自身により一般的な範囲で可能な作業は外側の研磨だけなのだから、どうやってもいずれは黄ばみを諦めなければならない時がやってくると考えられる。
 そうすると、一回あたりの作業工数の削減と費用軽減で回数をこなせるようにする必要がある。WEBで先達が残された記事を調べると、よく市販されているヘッドライトの黄ばみとりケミカル製品は量が少なく1パッケージ辺りの価格が高いこと、特に手作業では研磨に要する時間が掛かること、後処理に使用する対紫外線コーティングの性能が高ければ施工間隔を広げられることが分かる。
 前回の作業は単純にSoft99の黄ばみとりケミカルを使用して手作業で行った。確かに半日掛かった記憶がある。腕が折れるかと思うほど、ヘッドライトカバー全面を研磨剤とスポンジを使ってひたすら磨き続けたのだ。これを機械化するなら何を使えばいいだろうか。
 どうもDIY用のハンディルータを使用する人とモータドライバドリルを使用する人に別れるらしい。ハンディルータは回転速度が速いので取り扱いが難しそうだ。モータドライバドリルは毎分1000回転前後で加熱によるカバーの破損もある程度予防できるらしい。価格を調べると新品でも10000円未満。オートバックスなどでヘッドライト研磨を左右両側依頼すると同じくらいの費用が掛かるし、他の作業でも流用可能なので購入することに。このモータドライバをポリッシャーとして使うために汎用キットが別に数百円で販売されているので忘れずに追加しておく。
 研磨剤は2ch辺りではどうやらあのピカールを使うのが最も良いとの結論らしいが、今アパートには浴室の鏡などのガラス研磨に使用している「ルックお風呂の磨き洗い」が一本ある。プラスチック洗面器の研磨にも使用できるので研磨剤はかなり細かく効果が大人し目のはずなのでこれを使うこととする。
 最後の対紫外線コーティング剤は、業者向けにリットルで販売されているが高いので、これは前回使用したキットで余った残りを使う。
 
 ところでこの研磨作業で最大の難関は実は天候に恵まれる必要があることだ。屋根付きガレージを持っていればいいが、アパート住まいの俺は塗布後12時間は水分厳禁のコーティング剤塗布のタイミングを見計らう必要がある。
 というわけで、快晴に恵まれた今日、肝心の電動ドリルがまだ届かないうちに作業を済ませてしまうことにした。
 ブリットの4灯を朝から計2時間かけて研磨した結果…。
 

 右が作業前、左が研磨後である。
 んん?黄ばみよりは平滑化による光沢の改善の方が大きいな。
 参考までに3年前の施工の画像を見てみる。
 


 この時は表面劣化も著しかったが、黄ばみの改善は微妙だ。
 どうも、もし体力があればもう一度工具を使ってやり直した方がいいな。