雨の夜。

 久しぶりに写真を撮りに出かけた。
 石川県と富山県の境にある石動山の山頂近くにある展望台が目的地。ここから氷見市側の夜景を撮りたいと思い立ったのだ。
 何年か前に一度行った事がある。確かその頃はまだカリーナEDに乗っており、曇天でガスに包まれ日中にも関わらず真っ暗な林道をフォグライトを付けて必死に走った記憶がある。
 今回はブリットのナビを頼りに進む。しかし記憶と随分異なる道を走らされ、着いた先は行き止まり。検出ルートを調べなおすと、どうやら林道はルート選定対象から外されるらしい。
 ナビはやめて、森林公園のガイドマップを見つけてそこから林道を辿って走る。人通りがない区間は除雪もされていなかったが、このあたりは七尾市氷見市の山越えの通勤ルートになっていて主要区間は問題なく走れた。

 朝から前回同様の曇天。到着した夕方はまだ展望台から氷見市までの見通しが利いていたが、日没まで氷見市側に降りてコンビニで夜食を買っているうちに雨が降り始めた。半ば諦めながら改めて展望台まで登ったものの、展望台周辺が雨雲に沈んでおり、もやは視界は1kmもなく市街地の明かりも見えなかった。
 七尾市側に下山する途中、雲を抜けて七尾市街が見えた。