インターネット接続の共有。

 アパートのネット環境についてまた試行錯誤。
 WN-G54/DCRの不具合後、固定回線の必要性を感じNTTのADSLかCATVに加入する際の加入プランを検討していた。
 利用料が安くないのも問題だが、どちらもアパート退去の際には撤去費用がかかるのが気がかりだ。
 不動産屋に敷設の可否等を尋ねたところ、どちらも特に撤去しなくていいとの回答があった。これは自分にとっては撤去費用は掛からないが、これは次の入居者に設備工事をしてやったのと同然で実につまらない。
 本来なら電話回線はアパートに最初からあるべき設備ではないか。今時インターネットができないアパートなど入居者が集まるわけがない。
 …と思ったが実際に入居したのはこの俺だ。俺のバカバカ。
 そんな感じで工事には抵抗もありまだ申し込みはしていないのだ。
 部屋のFM/Vではなるべくインターネットを使わない運用をしたいのだが、プラグインの追加やらWindowsのアップデートやらアプリケーションのオンライン認証やら、もはやPC利用とネット接続があまりにもシームレス過ぎて使いにくいことこの上ない。
 MicrosoftがActiveDesktopで見せようとして叶わなかった理想の環境が10年遅れでとうとうやってきたということだろうか。
 まぁとにかく、一旦は断念したW05K経由での接続共有をもう一度やってみようと思い立ったわけだ。
 先にFM/Vをインターネット接続の共有(ICS)のサーバ化しXBOX360XBOXLive!に接続して制限付きながらある程度はオンラインサービスが使えることはわかっているが、ThinkPad X60を持って外出する際W05Kを毎回取り外さなければならないのがかなり不便だった。
 PCを使い終わったら毎回シャットダウンするような人は気にならないかも知れないが、自分の場合は基本的にPCは全て電源を切らず常に稼動・常にオンライン状態なので、ソフトウェア的に取り外す操作がどうしてもついてまわることになる。
 どうせX60を持ち出す際は必ずW05Kも持ち出すのだから、それならX60をICSのサーバにしてしまう方がいい。早速それぞれの設定を変更し、X60をICSサーバに、FM/VとXBOX360ゲートウェイX60にしてみた。
 一瞬接続するが再起動すると接続できなくなるなどなかなかうまくいかず、クライアント側・サーバ側でF/Wのレベルを下げてみたりX60Access ConnectionでICSが無効にされているのに気付かないなど軽微な失敗があってあっという間に数時間が経ってしまったが、どうにか接続に成功した。
 実際に使ってみるとFM/Vをサーバ化した時より大幅に通信速度が遅い。時折画面表示上は接続中にも関わらずブラウザなどアプリケーション側からは通信できなくなるなど安定性も大きく劣る。X60はあのWN-G54/DCRをアクセスポイントとした無線LAN接続だったため有線化してみたが改善せず。
 しかも各PCをアイドル状態にしてパケットモニタで監視すると、X60での受信量がほとんど変動しないのになぜか送信が止まらない。W05Kの送信上限近くに貼り付くほどになるのだが送信元のアプリケーションが特定できない。X60以外のICSクライアントを全て停めても送信は止まらないためX60上で走っている何者かの送信なのだが…。
 X60ノートンは何も警告を出していないが、セキュリティ上の不安がぬぐえずICSは停止。
 外部からの不正な侵入だったのかICSの仕様だったのかは今のところ不明。
 やはりまともな通信環境を手に入れるには、まともなルータと固定回線しかないようだ。