残業と作業。

 昨日は午前3時帰宅。慣れた自分は構わないが、小さい子供のいるI君には気の毒だ。他課からの依頼によるシステム稼動と帳票の印刷予定のため待機していたのだが、担当者からの予告より大幅に開始時刻が遅れてしまったのだ。
 その間、自分は動作せずとの報告でジャンク倉庫送り待ちになっていたCanon LBP-930EXのオーバホール実施。導入から10年近く経ったもので、増設カセット・本体給紙部・定着機・フィニッシャいずれの部分でも用紙ジャムが起きて使い物にならず現場から回収してきたもの。実際にテストしてみると確かに詰まってエラー表示されるのだが、注意深く見てみると一連のジャム位置表示のうち、本体吸入部でのジャムエラー表示が一瞬早く表示されている。
 他オプションを全て取り外して本体のみでさらにテスト印字を続けると、最初の故障部を発見。本体、トナーカートリッジ直下にある、転写ドラムに用紙を押さえておくスポンジローラーに適度なテンションを与えるためのスプリングがなくなっている。ローラーを取り外して本体内部を調べると、外れたスプリングが隙間に落ちていたので取り付けなおし。これにより本体吸入部でのジャムは解決した。
 オプションを順次取り付けながら再度テスト実施。増設カセットからフィニッシャまでの搬送路にある送紙ローラーがいずれも磨耗して滑走状態になっており、これらは全てプラスチック洗浄用の溶剤を適量つけてふき取り、表面にグリップを戻す。
 一部のローラーは筐体カバーを外さないとアクセスできなかったため分解。この時、一連の搬送路が全て茶色の粘着質の何かを塗布されたようになって、紙送で抵抗を作っていることに気がついた。無水エタノールで拭き取るとどうやらこれはタバコのタールらしい。用紙カセットのピックアップ部からフィニッシャの用紙反転部まで内部の全てにこびりついているので清掃に時間を取られた。
 こんなプリンタ内部にまでタールを浸透させるとは、この電算室で一体何本のタバコが消費されてきたのだろうか。
 清掃も終了後に再テスト印字、一部オプションを除き正常に印字可能になったことを確認。ただし筐体サイズが大きく、今さら当初どおりの設置場所に戻すことも困難なのでこのまま電算室で使用することにした。
 ちょうど、この夜の帳票印刷にも使える。予想で6時間ほどかかる筈だった印刷処理は、930EXにもジョブを流すことで3時間で完了。