熱砂の攻防。

 サーバ室の温度が危険水域に達しつつある。
 工事のため、窓は全てシーリングされ、隣室との2箇所のドアも防塵フィルムでふさがれた結果、完全にエアフローがなくなった。
 弱った旧式エアコンだけではとても過密設置されたサーバの廃熱を処理し切れておらず、室温を35℃より下げることができない。
 今までは窓の隙間風がエアコンと並ぶ冷却効果を挙げていたわけだ。とても年間運用コスト1,000万円をかけたサーバ群を収めるサーバ室とは言い難いが。
 工事で発生する大量の塵芥流入を覚悟の上で、廊下側の非常ドアと隣室へのドアを開放してフィルムも一部剥がし、それぞれがイン・アウトとなるように扇風機を設置した。
 あまりに情けないが、今日のところはこれ以上の処置はできなかった。