NANOTEの運用準備。

 久しぶりに楽しい。
 
 NANOTE、Windows Updateを繰り返してWindows10を最新のバージョン1909へ更新し終わるまでに結局丸一昼夜かかった。CPUの非力さかeMMCのパフォーマンス不足か更新途中で進捗%が全く進まなくなり、放置しておいたところいつの間にか完了しているという場面が何度もあった。
 更新後のストレージ整理、ネットワーク関連の設定や普段使うアプリケーションのインストール、Windowsのパフォーマンス関連の設定見直しを済ませてひとまず使える状態になったようだ。

 内蔵eMMCのパフォーマンスをCriystalDiskMarkで測定してみた。
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 参考値としてPRECISION M6700で使用中のSSD
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 同じくセカンドベイのHDDの値。
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 メモ。

  • BIOS設定はAdvanced→Thermal→Thermal config→Allow hi performanceの値をEnableへ変更。CPUの高速化を期待したが、5chでは無線LANのパフォーマンスも改善するとの情報あり。
  • ディスプレイは何と1920*1080のフルHD。高すぎる解像度で描画処理が重い場面もあるが、HD解像度で画面の狭さに疲れるよりよほどイイ。デフォルトのテキスト拡大率は200%だったが、Windows自身の設定ダイアログでも縦方向に溢れてボタンがクリックできないものがあり、今の所175%が視認性と操作性のバランスがよいように感じる。もちろん100%だと(俺の目では)使えない。内蔵カメラには撮影状態を示すインジケータがないので、何らかのアプリケーションが勝手に撮影していても気付きにくい。俺は負荷に目をつぶってNorton360をインストールしセーフカム機能で制限できるようにした。ちなみにタブレットPC設定ダイアログで表示されるディスプレイ名は「YX070JDI4001」。
  • ディスプレイのヒンジは360度回転できるいわゆる平行2軸ヒンジ。軸は硬過ぎて、開閉で痛むのは速そうだ。筐体内での固定もネジ1本だけでネジ台座が割れる方が先かも。ThinkPad X20の悪夢再びか。
  • ノートPCモードからタブレットモードへは単にディスプレイを折りたたむだけ。動画再生など比較的負荷が高い処理中でも1~2秒ほどで折りたたみが検出され、Windows標準のタブレットモードへの切り替えが実行される。タブレットモード中はWindows上でキーボードやポインティングデバイスが切り離されるらしく、モード切替の都度PnPデバイスの接続・取り外しサウンドが鳴る。うるさければサウンドの設定で無効にすればいい。
  • USB端子に磁石を近付けるとディスプレイが消灯、離すと点灯。逆にディスプレイの同じ部分にはそれなりに強い磁石が埋められている。ディスプレイ開閉状態の検出に使っているのか。ストレージとしてHDD等を併用する際には要注意。
  • タブレットモード中の縦位置、横位置の方向検出は内蔵センサーで行われるが、センサー感度や判定の調整がイマイチで、X軸・Y軸をわずかに傾けてもすぐに位置判定が実行されて煩わしい。さらに、本体のUSB端子等がある右側面を下にするとタブレットモードが解除されてしまう。画面描画は縦位置に一瞬切り替わるので、タブレットモードへの切り替え検出と方向検出はそれぞれ別の仕組みで、動作がうまく噛み合ってないのか、意図的な仕様なのか。仕様にしたって、充電中や他デバイスの接続時には端子部は下方にないと使いにくいと思うのだが…。
  • ポインティングデバイスはキーボード下部のスティック状の突起だが、TrackPoint的な使いやすさはない。よく見るとコイツは光学センサーで、載せた指紋の移動を検出しているようだ。このためTrackPointのように圧を掛けた方向へ継続的にポインタを移動させることはできず、何度も指を戻す必要あり。しかもコイツ自身は無効にできないタッピング機能付きで、移動の途中で意図しない場所をタップしてしまうため使いにくい。
  • 肝心のキーボードはやはり配列とキー割り当てが特殊だが、思っていたほど悪くない。ただし、キーボードは机上での使用を前提にしておりShiftキーやCtrlキーが左側にしかないので、本体を両手で掴んで左右の親指でキー操作するスタイルはデフォルトのキー割り当てでは困難。また数字キーの縦方向の長さが足りず押しにくい。ファンクションキーやカーソルキーと同じ寸法にしてキートップパーツを共用化しコストダウンしてるのだろうが、できればファンクションキーをもっと細くして数字キーの大きさを稼いで欲しかった。あと、キーボード最下部の筐体の嵩上げが邪魔。閉状態でのキートップとディスプレイ表面の接触を防止するため必要な処理だが、もっと壁を薄くすればキー操作がもっとしやすくなっただろうに。
  • 放熱ファン用のスリットはあるがファンはない。連続稼働させてもそれほど発熱しないが、バッテリー充電中は結構熱くなる。


 NANOTEにインストールした主要なアプリケーションは以下の通り。