こじはるって誰。

[私事][普段][家庭]しばしのお別れ。
 先週一時帰国した義妹達が滞在を終えて数日後にイギリスへ帰国するのを前に、妻を連れて義妹宅へ。
 本当は土曜日の午前中から義妹宅に行く約束だった。が、土曜の午前にちょっとした仕事が入ったのと、その後は疲れて寝入ってしまい目が覚めたのがもう夜だったため翌日曜に見送ったのだ。
 義妹宅に着くと、姪がリビングに座り込んでおかんむり。

 『gungunmeteoさん、遅いですよ!昨日来るって約束したじゃないですか!』
 それは申し訳なかった。
 
 もう大して行ける場所もないので、近所のショッピングモールに日本土産を買いに行く。
 姪は最近AKB48にハマっており、日本で発売されたばかりのアルバムCDかDVDが欲しいらしい。妻がプレゼントで買ってあげることにして、CDショップで選んでもらう。ただし買った後の事前検閲で『内容に問題がないこと』が確認されたら…という条件付きだ。これは以前義弟が一時帰国した際にAKB48の写真集をお土産に買おうとしたところ『まるで売春婦のカタログと見まごうばかり』の内容に衝撃を受けて日本のアイドルグッズの購入を一時禁止した事件による措置。楽曲CDはともかく、同梱のDVDがかなり怪しい(白いビキニで揃えたメンバーが砂浜で踊る)が、義妹と義母の裁可を得てプレゼント品に選定。
 そもそも、明らかに一般女性が怖くて近づけないヲタ男性向けのアイドルグループのグッズなど、まともな少年少女が手を出していい内容なわけがない…。
 
 買い物も一段落し、モール内の喫茶店で休憩。
 姪はというと、おまけで買ってもらったAKB48グッズの算数学習帳(そんなものがあるのか!)をめくっては、このページの写真は誰、こっちの写真は誰と俺にクイズを出してくる。
 散々『これは「まゆゆ」』『これは「さしこ」』などとレッスンを受けてからの話だが、一人として当てられなかった。
 そりゃ確かに、自分も昔はフロントのデザインの微妙な差異を見てMSXPC-8801の機種を当てられたわけだが、人の顔を覚えるのは大の苦手だ。しかももはや中年にさしかかろうという劣化脳が、10代初めの高速演算が可能な脳に勝てるわけがない。

 喫茶店の片隅で、女の子に『違うでしょ!』と怒られる俺。それを奇異の目で見る他の客たち。
 姪のお気に入りは『こじはる』という女の子だそうだ。ついぞ顔は覚えられなかったが。
 
 夜になり、義妹宅で簡単に夕食をとった後で我々は帰宅することに。
 義妹宅の近所に住む恒例の祖母も訪れており、最後にKissDXで全員の集合写真を撮った。
 義妹たちが次に一時帰国するのは予定通りなら2年先になる。妻は姪にお別れを告げる際に涙ぐんでいた。祖母が次の帰国まで頑張ればいいが、もしかすると難しいかもしれない。
 辞する際、姪は妻と俺を丁寧にハグしてくれた。
 両親からの教育も躾も行き届いた良い子だ。