WindowsとOfficeの大量展開。
先月、職場で旧式化したネットワーククライアントPCについて、更新に用いる新PCを50台購入。
購入できる最後のチャンスだった、OEM版WindowsXP・Office2010プリインストール製品。
これらについてセットアップと現場への配備を急かされているので休日出勤して準備を行う。
検品は問題なく完了。
今回、50台のセットアップで自分が脳内で検討していた方法は、とりあえず1台でWindowsのセットアップとOffice2010のライセンスアクティベーションを済ませ、業務に必要なアプリケーションのインストールと各種設定の更新まで完了してから、そのHDD内容をマスタイメージとして他PCのHDDに順次展開していこうというものだ。
手法としてはありふれたものだが、これまではリカバリメディアを紛失した故障機を復旧するために他PCを使用して即製のクローンを作ったことがあるだけで、本来の展開作業に用いたことはなかった。
かつて勤務していた病院では、大量導入したクライアントPCについて保守業者が同じ手法を前提としたマスタイメージをクライアントPCの種別ごとに作成して保管し、実際にクライアントPCで障害が発生した際にそのマスタイメージから復元を行ったことがあったので、これまで手順に疑問を持ったことはない。
ところがI君他に作業をさせるために今回の作業手順書を作成中、現在のMicrosoftのライセンス条項でその手法が認められているのかどうか、ふと不安になってしまった。
作業を急かされており、できれば今日中に手順書を作って明日からでも作業にかかりたい。
すぐにでもこの疑問に付いて回答が欲しい。というわけでMicrosoftに直接聞いてみるのが早いと思ったが、法人サポートチームの担当者の連絡先を忘失していることに気がついた。
サポートWEBサイトのどこかにライセンスの適用に関する問い合わせ窓口があるだろうと思い探してみたが、製品に関するサポートなどはあるが、ライセンス自体に関する問い合わせ窓口はどこにも見当たらないし、営業サポートに関する窓口に直接電話しようと思っても、今日は祝日で営業していない。
製品に関する問い合わせページで製品区分などで条件指定して事例の検索をしても、誘導先はFAQサイトとして用意された「Microsoft answers」。
answersは少し前まで「答えてねっと」と呼ばれていたユーザ間による質問・回答の投稿サイトで、これがどうしてMicrosoftの正式な問い合わせ窓口に指定されているのか理解に苦しむ。モデレータがいてスレッドの流れを制御しているにしても、サポートサービスで最もエンドユーザに近い部分をユーザの相互扶助に依存するのは販売者としての責任を果たしていないのではないだろうか。
まぁ、それは今考えても意味がない。
簡単に状況をまとめて新規質問として投稿した。モデレータ以外の一般ユーザから回答があったとしても、ライセンス適用のような微妙な分野に関する質問では、きっと「Microsoftに聞くのが一番」という回答しか来ないような気がする。
別の作業を行ってしばらくすると、早速別のユーザから返信があった。その内容を見ると、やはり確たるものはMSに聞くしかないとのこと。残念。
20時頃まで雑多な保守作業を行ない帰宅。
その後answersに新たに回答が入り、それによるとWindowsVistaとWindows7のマスタイメージ作成とそれを用いた大規模展開はボリュームライセンス取得時の特権で、OEM版を購入した場合は認められていないらしい。http://support.microsoft.com/kb/945472/ja
WindowsXPでもOffice2010でも同様なら、作業日数は大幅に伸びてしまう…。