具合が悪い人々。
Z君と二人でほぼ1ヶ月ぶりに飲みに出た。
半月に一度は飲み歩いていた我々だったが、Z君の体調が急激に悪化したためしばらく控えていたのだった。
たまたま先週、Hさんも誘って3人で食事会に出た帰り道、我々の仕事に関係する人物が勤めるラウンジにうっかり入ってしまい、図らずもしばらくその人物と対面で話すことになった。
Z君はそのことでその人物にそれとなく近況を聞き出そうとした。目的の情報を聞き出すことには失敗したものの、我々がいつも通っていたある食堂が長期間閉店状態にあると全く意外な情報を得た。彼女らも理由は知らないとのこと。
その後泥酔して立つことすらままならないZ君を(いつものように!)抱えてラウンジを出た俺は、帰り道にその食堂に立ち寄り、確かにしばらく開けた気配がないことを確認した。
この店は店主が高齢で、健康上の問題からいつ店を閉めてもおかしくなかった。もしかすると、いよいよか?。
そして今日の終業後間もなく。
今日はD君とHさんが終日不在で、Z君と共に外回りと電話対応に追われていた俺は少し体調が悪かったので早めに帰ろうと支度を始めていた。頚椎ヘルニアによる強い頭痛もあった。丁度その時に顔なじみのクレーマーから電話が入り捕まってしまったのでZ君に先に帰るよう合図したが、Z君も別のところからの電話を取ってしまい帰れる様子がない。
俺の方のクレーマーは別の担当者に申し送って電話を置いたのでZ君の支援に回ろうとすると、どうも苦情等ではなく、どこかの飲食店からの営業電話のようだ。少し聞き耳を立てていると、先日から閉店状態のあの食堂かららしい。
「来週から?ああ、俺来週はちょっと…え、今夜でも?そんなら行きますわ」
あっさり営業に乗ったZ君。視線を俺に送ってきているから、俺にも来いということだ。
今夜は全く気乗りしないのだが、仕方ない。Z君とともに食度へ向かった。
看板に灯は入っておらず暖簾も下げてあったが、店を除くと店主の高齢女性がいつものように出迎えてくれた。
本当の店主であるはずの夫が急病で入院してしまい、半月あまり介護のため病院に寝泊まりさせられていたとのこと。特に常連客に案内もしないままだったので、再開したことを知らせてきたのだった。
店はその間ほったらかしで、仕入れも週明けからとのことで、店主が自分の夕食用に買ってきていたスーパーの惣菜と恐らく賞味期限が切れていると思われるビールサーバ内の生ビールでしばらく歓談することとなった。
Z君は仕事上の問題で俺に意見したい事があって、それとなく話の方向をそちらに向けて来つつあった。要は仕事が遅いD君にどうやって鞭打つかということだ。仕事の質や量は圧倒的に上のZ君だが、より先輩であるD君に直接意見するよりは係長の俺にもっと強く指導してくれという主旨だ。
ところが俺はというと、数年前の離婚から子供との別離とこれからの養育費支払いの段取り、ついでに元妻の人生の再スタートに伴ういろいろな出来事でかなり精神的に追い込まれていたD君がやっと復調してきたところであり、これに迂闊に仕事の負荷を高めて悪化させるべきでないと考えていた。
D君は仕事より地域興し活動に生きていくと心を決めたようで、様々な団体の役員を引き受けている。それが最近のD君の活発さと共に職場でのいくつかのトラブルの源になっている。
この件については俺も上司に相談はしてあるが、D君の落ち込み具合など別に考慮する必要はないとかなり非情な回答をもらって納得しかね、どうしたものかこの半年近く悩みの一つである。
しかしZ君が自分の仕事に支障を来すほど悪影響を被っているならそうも言っていられない。次のミーティングでD君の努力目標を明示して様子を見ようという話に落ち着いた。
この話の間、俺は徐々に具合が悪化していた。
ビールも進まず…いや、ビールが進まない理由は他にもあった。
いつもは生ビールをジョッキでオーダする。このとき、冷蔵庫で冷やされた中ジョッキで生ビールを供されるのだが、それが仕込まれていなかったため今夜は古びた食器棚から出されたガラスコップが用いられた。
少し話は飛ぶが、大昔ある旅館の宴会で出された料理の食器にゴ○ブリの卵がくっついていたことがあった。
ゴキ○リの卵を知らない人は幸せだ。俺は一人暮らししていた頃、住んでいたアパートの隣人男性が今で言う汚部屋の主で、ある年の夏にそこで大量発生したゴキブ○が溢れてアパートの他の部屋へ拡散する大惨事があった。
真下に住んでいた若い女性はビビって引っ越していった。俺は貴重なバイト代から5,000円を大量の○キブリホイホイ購入に充てて凌いだが、大家がその隣人男性と相当モメながら清掃業者を入れて事件がようやく片付いた。残念ながら作業対象になったのは汚部屋そのものと女性が出ていって次の客を待つ真下の空き部屋だけで、他の部屋は作業対象にならなかった。
翌月、自分の部屋に置いてあった冷蔵庫の裏で、俺は醤油かソースのような液体が飛び散って乾いたような小さな染みが大量に散らばり、乾いた茹で小豆のような異物がいくつも転がっているのを発見した。その茹で小豆を掃除の際にうっかり潰してしまい、それ以降しばらくの記憶はない。
旅館の料理に話を戻す。俺はそれを居合わせた中居さんにそっと指摘した。その中居さんはそれが何か知らなかったようで俺に「あらあ、小豆か何かがくっついて乾いとるね」と言った。中居さんが次に何をするのかすぐに予想した俺は止めようとしたが間に合わず、気の毒な中居さんはそいつを指でボロっと引き剥がした。その場がどうなったかはお察しいただきたい。
更に食堂のコップに話を戻すが、そのコップにはあのアパートで見たのと同じ小さな染みがいくつか付いていた。つまりそれはゴキ○リが排泄しながら徘徊した痕跡である。不幸中の幸い、全てコップの外側であった。
ふと今いる座敷内を見渡すとそこかしこにゴ○ブリ駆除用のトラップも置かれており、恐らく長期間無人だった店内を傍若無人に荒らし回った○キブリに店主が頭を抱えたであろうことは想像に難くない。どのみち、古い飲食店が立ち並ぶこの界隈では、一軒だけが薬剤等で駆除してもすぐ元の木阿弥だろう。
これが原因かはともかく、熱でも出たのか俺は寒気とめまいも感じ始めていた。丁度Z君は酔も少し進んだところで、彼の話を腰を折らずに聞いてやりたかったので我慢を試みた。ゴキブ○ビールで俺も酔が始まった気がするが、いつもと異なり多幸感も何も感じない。
しばらくこんなつまらない時間が続き、興が乗らなかったのかZ君も河岸を変えようと言い出した。そこで今夜のプレオープンをお仕舞にした店主が「Z君のお気に入りの娘がいるはずだから寄っていきなさい」とあるラウンジを勧めてきた。
つまり、あのラウンジの事である。Z君は最初からそこへ行くつもりだった様子で、店主も我々に付いて来るのでやむなく同行することにした。
入ると先日の面々がいた。Z君が嬉しさを隠さず若い女の子達に絡んでいる中、俺の方は限界に近付いていた。頭痛と目眩が耐え難い。持ち歩いている頭痛薬を飲んだが、効くまで耐えられるか。
「さて!係長早速いつものLUNA SEA入れるよ」とZ君が矢継ぎ早にカラオケの選曲を行う。その声は聞こえるが俺はもはや目を開けていることができない。異変に気付いたママが冷水を出してくれた。一気飲みして、お絞りに突っ伏して、そこからの記憶は曖昧になった。
…いつの間にか店内が他の客で一杯になり、Z君が他の客とデュエットを始め、騒がしさで目が覚めた。ひどい寒気だが、頭痛はずいぶん軽くなった。時計を見るともう0時を回っているではないか。
起き上がった俺を見てZ君は性懲りもなく俺に歌わせようとカラオケのリモコンを掴んだ。
「待て待て、俺は今とても歌える状態じゃない」。声になったか怪しいものだが、あるいはずっと念仏のように繰り返していたかもしれない。そっと立ってみると何とか歩けそうだ。そのままトイレに駆け込んだ。
ホールから彼が選曲した曲が流れてきて、お前本当に入れたのかよと頭にきた。いいか、それも金なんだ。歌わないって言ったじゃねーか。
俺がカウンターに戻ったところでお開きになった。誰がいくら払ったのかよく覚えていない。
店のドアを出たところでZ君がお気に入りの女の子に抱きついていたのは見た。帰ろうとして歩き出し、一度振り返るとZ君はまだ女の子の手を握り続けていた。無視して歩き続け、気が付けば俺は近くの公園に一人で佇んでいた。そこから先の記憶は失われた。
そのまま俺はアパートに帰り着いたようで、明け方に意識を取り戻した時、俺は主PCで全く興味のない海外の外食関係のニュースサイトを眺めていた。
要は美味しいお酒でなければ無理に飲んではいけないってことです。
auキャリアメールの復旧。
BlackBerry KEY2における、auのキャリアメールアドレス「*@ezweb.ne.jp」のメールアプリケーション上の利用に成功した。
今回、キャリアがいかにSIMフリー端末を排除しようとしているのか痛感することになった。
必要な契約、オプション、そして設定について、auショップのスタッフがほとんど知らない上に、au自身も基本的な設定情報を公開していない。サポート外なのだから誰もauショップに設定操作をやれとまで言わないのだが。
先週末に最寄りのauショップに行き、IS11TからKEY2への機種変更手続きを行った。具体的にはIS11Tで使用していた旧来の3G対応フルサイズSIMカードがKEY2では使えないため、4G VoLTE対応nanoSIMカードへの交換をしてもらい、かつスタッフからの料金低減の勧めに従い利用プランも従来のプランSシングルとISフラットからauピタットプランに変更もしてもらった。
ここでスタッフからは「料金はこれでかなり下がると思います」と聞いていたが、キャリアメールを含め、機能に関する変更点は何も言及はなかった。俺も料金以外はそのままだと勝手に思い込み、特に質問もしなかった。
帰宅してキャリアメールが停止していることに気付いた後、既に閉店時刻も過ぎていたこと、店舗に行けるのが次の週末になってしまうことからauのWEBサポートサイトに質問を投げた。
一般的なeメールの仕様上、機種依存するものではないので、問題は契約もしくはオプションサービスのどれかが適切でないため、契約上のアカウントの所有権がなくなったためだと見込んだ上で、もしそうであれば追加すべき契約プランもしくはオプションサービスはどれか?という内容だ。
一昼夜置いて返信があった。丁寧な内容だが「端末本体持ち込みの場合の利用は動作保証外であり、設定手順は案内していない」とのことだ。
だから、設定を聞いたわけじゃない。それは俺の仕事なのだから、そっちは「何が必要なのか」答えればいいじゃないか。
…と、こちらも丁寧に言い換えて再質問した。
これに対する返信はまた的外れな内容だった。「お前ら端末持込勢は最初から全部理解してやってんだろ。俺らはそれ前提で、店頭では全ての仕様に関して案内してない。しかもBB KEY2はauキャリアメールに未対応だから案内できる話はない」との、今回はかなり突き放した文面だ。
ちょっと待て…。auはユーザの利便性を図るため、キャリアメール利用者に所有PC等からでも接続できるWEBメールサービスを行っていて、これはそのままIMAP方式だ。そもそもeメールなのだから、メールサーバアドレスとユーザアカウント・パスワード、暗号化方式が分かれば、端末がAndroidだろうがiPhoneだろうがWindowsだろうがOS上で動作するメーラーがあれば送受信できるじゃないか。未対応もクソもあるか。
もし自社ユーザ外からの不正接続を排除する必要があっても、自社ユーザ割当のIPアドレスからの接続のみ通過させるようにするくらいがせいぜいであって、それ以外に機種依存するどんな仕掛けをしてあるというのだ。
いや、そんな仕掛けはない。IP/POP/IMAPに従う限り。
恐らくこういった対応は自社端末の購入へ誘導するための施策の一つなのだろう。
正直なところ非常に苛ついたが、苛ついても仕方ない。
さて、IS11T当時の契約・オプションサービスと現状の差異を確認する。店舗のスタッフは「契約内容、特に印刷とかいらないですよね?」と聞いてきたので「いやいや、紙で下さい」と頼んで発行してもらったものの中に、来月の請求予定額表があった。ここに今月と来月からの旧契約と新契約のオプションを含む日割りの料金が列挙されている。
また2chのauスレに話を投げ、類似したユーザがいないか探してみる。
予定額表で気になったのは、旧契約に存在する「IS NET/EZ WINコース」が新契約にないこと、また新契約には「LTE NET for DATA」が追加されていることだ。
オプション「LTE NET for DATA」について調べた。
auのサービス紹介WEBページではこう紹介されている。
https://www.au.com/mobile/charge/internet-connection/ltenet-for-data/
「4G LTEデータ通信端末などでウェブをご利用いただくための、インターネット接続サービスです。」
とすると3G対応だったIS11TのIS NETに代わるオプションということだ。しかしIS NETとは異なりキャリアメールに関する言及はこのオプションにはない。
では、4G端末ではキャリアメールはどのオプションが担っているのか。
サービス紹介WEBページを辿っていると、類似した名称の別のオプション「LTE NET」を発見した。
https://www.au.com/mobile/charge/internet-connection/lte-net/
「スマートフォン (4G LTE)、4G LTEタブレットでウェブやメールをご利用いただくための、インターネット接続サービスです。」
おお?これじゃないか?。しかも、俺の今回の契約内容には記載されていない。
LTE NETとLTE NET for DATAの違いを調べると、LTE NETにはメール利用に関する諸注意が記載されている一方で、LTE NET for DATAでは4G LTEデータ端末と明示した上で、グローバルIPアドレスを使用してIPv4/IPv6でインターネット接続できるとある。
スマートフォン本体はデータ通信端末の機能も包括しているから、恐らく音声通話が可能なスマートフォンの場合はLTE NETを、それ以外のモバイルルータやデータ通信専用端末の場合はLTE NET for DATAを基本プランに追加するのだろう。
データ通信部分についてはサービス内容が重複するので両方を契約しておく必要はないように思える。
ではなぜ、auショップはBB KEY2に対してLTE NETではなくLTE NET for DATAを追加したのだろう?。
5chのスレッドでも有益な情報が返ってきた。同じようにauでBB KEY2を持ち込み機種変更を行った際に、俺とは逆にLTE NETだけ契約させられたユーザがいて、この人は音声通話はできるがインターネット接続できない症状が発生し、店頭でスタッフにLTE NET for DATAも追加契約が必要だと説明されたが、WEB上で他ユーザの情報を参照した際にauが非公開で運用しているアクセスポイント名(APN)「uno.au-net.ne.jp」を適用することでLTE NETのみでキャリアメールもデータ通信も可能になったと報告していた。
LTE NET for DATA用のAPNは公開されていて、BB KEY2にもデフォルトで登録済みであった。だからauが公式にSIMフリー端末に対して必ず契約させているのがLTE NET for DATAであり、LTE NETはユーザの運用形態に合わせて任意で追加させていると考えられる。
もしキャリアメールが必要なら、LTE NETも追加しておかなければならなかったのだ。
ここまで分かったら、後は再度auショップ店頭で契約変更を行うだけだ。
ショップに予約の電話を入れてこちらが希望する手続きと目的を話した。対応したのは店長らしき人物で、持ち込み端末契約の件だと話すとやや警戒したような雰囲気だったが、オプションの加除ならすぐ手続きできると教えてくれた。
早速訪問してLTE NETの追加を依頼した。店長曰く、auキャリアメールは解約時にアドレスが90日間凍結状態となり一応保持されていること、今回は一旦解約され再契約した形になるため、過去のメールアドレスは表面上無効になり別のアドレスが新規交付されるが、これを旧アドレスと同じ文字列に変更することができ、@au.comドメインではなく@ezweb.ne.jpドメインも変更の際にアドレス文字列に続けて全て指定することで問題なく利用できると教えてくれた。しかしながら、通常はどのプロバイダでもメールアカウント発行時にユーザに開示するアカウント名とパスワードについては、iPhoneユーザ以外には店舗でもauヘルプデスクでも問い合わせに応じないという。
iPhoneユーザにだけ公開?。これもおかしな話だが、iPhoneユーザ向けに限定して開示させる方法をiPhoneユーザ意外も使えるようにする手段があるのを知っていたため、その場は引き下がった。
契約後の操作はかなり面倒だったが、これこそauショップに尋ねてはいけない事柄である。お礼を述べて店を出た後、ブリット内のVAIOで今後の操作手順の確認を行った上で作業した結果、従来の@ezweb.ne.jpドメインのままでキャリアメールを使用できるようになった。
ただし。残念ながら過去に送受信したメールメッセージはサーバから失われてしまい、IS11Tのバックアップデータから復元しなければならなくなった。
メールアドレス復旧までの手順は長くなるが、今後端末の故障時等に再度手順を繰り返す恐れもあるので記載しておく。
1.メールアカウント関連情報の確認
肝心なメールアカウント情報は先に書いたようにWEBを通じてiPhoneユーザにのみ開示するが、これはWEBページへ接続する際のブラウザのUserAgent文字列によって端末を判別して行っているため、UserAgent文字列を書き換えられるブラウザを用いることで回避できる。
今現在有名なのは「Chameleon broeser」を使用する方法。
BBK2上にChameleon broeserをインストール。
WiFiオフ、KDDI回線をオンにして、Chameleon broeserのユーザエージェントをiPhoneに変更した上で次のWEBページへ接続する。
https://www.au.com/iphone/support/guide/
「メールの設定を変更・確認したい」を開く。
「iPhoneをもっと使いこなすための設定画面」が表示されるので「メール設定画面へ」ボタンをタップ。
「auIDでのログイン」を要求される場合あり。
ログイン認証をパスすればメール設定画面が表示される。
2.メールアドレスの確定
LTE NETのサービス追加直後は、以前のメールアドレスではなく新規のランダム文字列によるメールアドレスが付与されている。
「メールアドレス変更・迷惑メールフィルター・自動転送」メニューをタップ。
「メールアドレスの変更へ」ボタンをタップ。
「メール設定 暗証番号入力画面」が表示される。
テキストボックスに「au電話契約時の暗証番号」4桁を入力。例によって一定回数以上誤って入力すると、翌日まで操作できなくなるので注意。
「送信」ボタンをタップ。
「メールアドレス変更回数上限」に同意する。
「メールアドレスの変更」画面が表示される。
ここで、3つの選択肢が表示される。
a.「*@au.comへ変更する」
b.「希望のメールアドレスに変更する」
c.「以前利用していたメールアドレスに戻す」
これらの選択肢のうち、一番下の「以前利用していたメールアドレスに戻す」を選択して「送信」ボタンをタップ。
MMSへメッセージ「MMSメールアドレス」が送信されるので、着信したメッセージに従前のアドレスが記載されていることを確認する。
3.メールアカウント情報の取得(更新)
ここでメールアカウント情報のユーザ名・パスワードを取得するが、これは同時に両情報の更新作業でもあるため、例えば既にメールアプリ等にキャリアメールアカウントを登録して送受信していた場合、そのアカウント上のユーザ名・パスワードもこれから取得する情報に書き換える必要あり。
Chameleon broeserでメール設定画面に戻る。
「利用アプリ変更」メニューの下にある「上記以外のアプリをご利用の方は、こちらから手動設定を行ってください」をタップ。
「メール設定用のユーザ名・パスワードをSMSで送信します。」と、送信前確認メッセージが表示されるので「設定情報送信」をタップする。
MMSにメッセージ「メール設定」が送信されるので、着信したメッセージに、メールアドレス、ユーザ名・パスワードが記載されていることを確認する。間違えないようにメモでもしておく。
取得した情報を元に、使用したいメーラアプリのメールアカウントを作成する。
もちろんPCの各種メーラーアプリケーションでも同様にキャリアメールを送受信できる。今回散々面倒を踏んだが、結果としてPC上でキャリアメールを操作できるようになったことが一番の収穫だったように思う。
なお、俺はAndroid上のメーラーとしてGmailとOutlookを使用しており、BB KEY2に変更した際に添付のBB Hubも使用することにしたが、今回取得したメールアカウント情報を登録してもOutlookのみはメールサーバへのログインができず使用できなかった。今のところ原因は不明…。
IMAP関連情報は以下の通り。
imap.ezweb.ne.jp
SSL:on
IMAP port:993
smtp.ezweb.ne.jp
SSL:on
SMTP port:587 or 465
ついでに、オプションとしてLTE NETだけを契約している場合に追加すべきAPN情報について。
5chにも記述があったが、探した限りWEB上のソースはこちらのようだ。
(https://for-money.com/uq-p10lite-apn-restriction/)
名前:(任意)LTE NET
APN:uno.au-net.ne.jp
プロキシ:未設定
ポート:未設定
ユーザ名:685840734641020@uno.au-net.ne.jp
パスワード:KpyrR6BP
サーバ:未設定
MMSC:未設定
MMSプロキシ:未設定
MCC:440
MNC:51(VoLTE:51)
認証タイプ:CHAP
APNタイプ:default,supl,mms,hipri
APNプロトコル:IPv4/IPv6
APNローミングプロトコル:IPv4
ベアラー:未設定
MVNOの種類:None
MVNO値:未設定
できることとできないこと。
なんと、キャリアメールが送受信できなくなっている。
昨日、KEY2上のMicrosoft Outlookへezweb.ne.jpドメインのauキャリアメールをIMAPで送受信できるようアカウント登録を行った。まだ契約変更前だったIS11Tの3G回線でau oneに接続し、本来はかつてのiPhoneでキャリアメールを使用するためだった方法でメールアカウント情報を取得したのだ。
半日送受信を続けて問題がなかったので、IS11TからKEY2への移行に伴う利用プラン変更後でもこのまま使用できると思っていたし、実際auショップでも推奨利用プランでの利用料変動については念入りに説明があったが、メールアカウントについてはなんの説明もなかった。
ところが手続きを終えて帰宅した頃になって、届くはずのメールがいつまで経っても受信されないことに気がついた。嫌な予感がして他メールアドレスからキャリアメールへテストメールを送信したところ、久しぶりにmailer-daemonが返ってきた。相手サーバに該当アカウントが見つからない、のだそうだ。
どういうことだ。@ezweb.ne.jpドメインの新規受付が終了し@au.comに切り替わる話は聞いていたが、従来から@ezweb.ne.jpを使用している場合は継続して使用できるはずだが、どうもそれとは状況が異なる。
ショップは営業時間を過ぎていたので、auサポートへ直接問い合わせて回答を待つ。
プラン変更でメールアカウントが消失するなら、何でそれを説明してくれないのだろう…。
BlackBerryへ。
引き続きIS11TからBlackBerry KEY2への移行作業を行う。
未明にIS11T内で死体が発見されたMicroSDカードについては読み取りは可能であったため、念の為空きHDDへファイルの全コピーを取得した後にフォーマットやchkdskを試みたが、一時的に使えたとしても信頼性に疑問符が付くので廃棄とした。これより古いSDカードやいわゆるUSBメモリなら大量にあり、同様にR/W不良で捨てたことも何度もあった。使用期間が長いものというよりは書き込み回数が嵩んだ方が早く死ぬ。
昔まとめ買いしてあったMicroSDカードが出てきたのでこれを今回作業用に使う。これにより、昨日原因不明の失敗を繰り返していたGoogle Play開発者サービスのapk保存と実行に成功した。
したはいいが、IS11Tのストレージ不足が更に悪化することになった。y開発者サービスは実行時に吐き出すデータ1つで60MBくらいはストレージを消費するため、作業中に頻繁にデータ削除をしてやることになった。
ともかくJSバックアップが実行できる環境は整った。
これでLINEのバックアップも完璧だ…と思ったのもつかの間、機能について誤解していた(というよりJSバックアップは機能説明が中途半端だと思う)ことに気づく。JSバックアップが取得できるのはLINE上でトークのバックアップを実行して端末上に生成されたZIPファイルのことであり、特にLINEのトーク履歴を含む現在の保存データ一式を保存・移行できるというわけではなかったのだ。
では…やはりLINEをどうにかして操作しなければならない。
昨日の通り、既にIS11T上のLINEv4はLINE自身が表示する強制アップデート警告のため2年近く動作していない。回避方法はWEB上で探しても「スマホ側OSとLINEをアップデートしろ」と当たり前のことを書いた記事しか見つからない。
この強制アップデート警告が表示されるようになった当時の事を思い出してみる。一応は数週間前から予告メッセージの表示が始まっていたが、いよいよサポート終了日になるとLINEが何やら自分で更新を始め、それが終わると起動時に警告が表示されるようになったように覚えている。ならばその最後の更新の一つ手前の状態に戻せば操作は可能になるのでは?。
WEB検索すると、開発者サービスのapkと同様にLINE各バージョンのapkを保管しているサイトが見つかった。ありがたく使用させてもらう。apkの改変によるセキュリティリスクは甘受しよう。
「Uptodown」(https://line.jp.uptodown.com/android/old)
LINEv4のapkの上書きインストール後もアップデート警告は表示された。ソフトウェア内部で無条件に警告を表示するようコーディングするとは思えない。恐らくWI-FIもしくはデータ通信いずれかでLINEサーバへ接続して、現行バージョンとの比較の結果で警告表示を行うのだろう。とすれば、WI-FIもデータ通信も無効化しスタンドアロン環境上でapk上書きインストールをすれば警告表示のトリガーを引かずに済むのではないだろうか?。
読みは当たった。二回目の上書きインストール後、警告が表示されなくなりLINEの操作が可能となった。
これからLINE上でやることは2つ。トーク履歴のバックアップ作成と、LINEが公式なアカウント引き継ぎ方法として説明している「アカウント引き継ぎ」モードの有効化だ。
まずトーク履歴のバックアップは成功した。全トーク履歴を一括処理できるのかと思ったが、友達一人ひとりについてバックアップ処理を繰り返さなければならないので往生した。生成されたZIPファイルはUSBケーブル経由で主PCへコピーしておく。
そして「アカウント引き継ぎ」モードはこのLINE上では存在しなかった。何らかの理由で無効化されているだけなのか、LINEv4以前にはその機能がなかったのか、判別できない。バージョンに依存するのなら、Android2.3環境下ではこれ以上できることはない。
代替策をLINEのヘルプサイトで調べると、アカウント引き継ぎモードがなくてもLINEアカウントに電話番号かfacebookアカウントの連携を済ませてあれば、移行先端末でアカウントの継続使用が可能らしい。幸いどちらも済ませてあった。
これ以上時間を浪費するくらいなら、データを失っても過去に友達登録してくれた人たちに頭を下げて再度登録しなおしてもらった方がいい。LINEについてはこれで事前準備を完了とする。
ここまでで正午過ぎまで掛かった。
最後に、これまで長年使用してきたauのキャリアメール(*@ezweb.ne.jp)の移行作業。送受信済みのメッセージはいくつもバックアップ方法があるのだが、新端末でこのメールアカウントをどうやって使うかの情報が不足している。恐らくPOPだろうがIMAPだろうが、auはメールサーバへの接続を自社ユーザ割当のIPアドレスフィルタ等で制限しているに違いない。とすると、au回線がIS11Tしかない今時点ではできることはないはずだ…と思っていると、WEB上でそのような制限がないとの情報を見つけた。IMAPで他キャリアのスマートフォンや固定回線のPCからキャリアメールを送受信できるわけだ。実際、IS11Tでau oneにログインしメールアカウント接続用パスワードを発行し、Docomo回線であるiPhone6のOutlookに設定したところ過去のメールを含め送受信に成功した。
これでキャリアメールについては新端末へ移行できそうだ。
丸2昼夜かけて行った準備作業を一旦終えて、最寄りのauショップへ向かう。最寄りと言っても車で片道1時間の果てにある。これに嫌気がさしてDocomoに乗り換えようと思っていた時期もあったのだが。
狭いauショップは混雑しており、機種移行作業の予約を入れてもらえたのは17時からであった。
しかも最初に対応してくれた若い店員さんはBlackBerryを知らなかった。auで使えるんですかねぇ?とおっしゃる。いやいや、9/7からauでも初のBlackBerry機としてリリースしていますよと伝えると、奥にいた店長らしく人物が「それ相当特殊な機種で主に法人向けなんで取扱いないんですわ」と答えた。
店員さんがWEBでKEY2のスペックシートを探している。俺は知識がないが、SIMカードにはサイズだけでなく利用バンド等によっても種類が分かれており、KEY2にはどれが使用できるのか確認が必要らしい。
漏れ聞こえてくる話によると4G限定らしいSIMカードを挿入されたKEY2は、電話の発着信テストも問題なく、どうやら無事に機種変更できたようだ。
「何かお尋ねになりたいことはありますか?」と聞かれたが、LINEの再ログイン方法などはここで聞いても迷惑なだけである。狭い店内で次に来た客が全国紙の広告に書かれていたキャンペーン価格に店舗独自の費用が加算される事に声を荒げ始めたので、お礼を言って退散した。
9/7に本体が、その後スクリーン保護シート等が到着してから、KEY2にはSo-net 0SIMを一時的に差して試験運用していた。またアプリの基本環境はIS11Tに類似した環境にしてあったTerrainからJSバックアップを通じて移行してあったので、ほぼ直ちに使用できる状態になった。
LINEは結局電話番号によるログインで友だち登録は全て維持した状態で、またトーク履歴も取得したバックアップから一人ずつインポートすることでほぼ全て復旧できた。
IS11TはWi-Fi環境では通信できるが、移行作業中にほとんどのアプリのアップデートを削除してしまい、もはや再アップデートも困難なので、バッテリを外して運用終了しよう。
移行開始。
IS11TからBlackBerry KEY2への移行作業を開始した。
IS11TはいわゆるSIMロックが掛かっているので、最終的にはauショップの店頭でロック解除とSIMの交換を受ける必要があるが、それまでにデータの移行だけは済ませなければならない。
移行を実施する目標は連絡先リスト、キャリアメール及びCメール・SMSの送受信履歴、LINEのトーク履歴、本体ストレージ内の画像等のユーザデータ、それ以外に可能であればブラウザのブックマークを想定する。
さてユーザ側で端末間のデータ移行を行うにはどうしたらいいか。今までIS11Tの内部ストレージのバックアップはあまりきちんと行ってこなかった。WEBでダウンロードした画像等はSDカードへ保存していたし、Evernote等のクラウドサービスを使うことで内部ストレージにしかないデータというのは極限してきたつもりだった。
…メールとLINEのトーク履歴を除いては。
メールのうちキャリアメールは機種ごとに管理方法がかなり異なるらしく、市販のバックアップアプリでも対応している製品は少ない。またLINEはいわゆるクローンによる覗き見対策のためか2台以上の端末で同時にログインすると前回ログイン時に使用していた端末から全てのログが削除される仕様のため、端末乗り換えにはかなり神経を使うようだ。
作業着手に際していきなり問題にぶち当たった。
IS11Tは何せ本体ストレージの空き容量が貧しい。遅い重いは我慢できるがこの空き容量不足がIS11Tの最大の欠点だった。1年以上前から何のアプリも追加できず、また導入済みアプリのアップデートもできなかったのだ。ということはバックアップのために何らかのユーティリティをインストールしたくてもできないことになる。
代替策を探したところ、「JSバックアップ」というアプリにAndroid版とPC版があり、無償版であってもかなりのデータ種がPCへバックアップできることが分かった。少なくともAndroid版をIS11Tにインストールできれば…。
守るべきデータを極限するつもりで既存アプリの削除を始めた。とにかく使っていないもの、今では使えないもの、片っ端からアンインストールしていく。その結果、空き容量は30MBから一気に100MBに拡大した。
早速JSバックアップをインストールし、IS11Tで取得可能なデータを全てPCへバックアップした。JSバックアップではUSBケーブル等による直接接続ではなく、同一無線ネットワークに存在するクライアント同士を検出して接続する。PC側では端末の識別をユーザにIPアドレスを指定させる形で行っていたのが興味深い。というのもPC側のJSバックアップに使用した端末を登録する機能があるのだが、DHCP環境下では次回使用する際にIPアドレスが異なる可能性があるので、どう対応するのだろう。
ま、それは余裕がある時に。
さて、PCへのバックアップはできた。
できないキャリアメールについてはIS11Tのメールアプリ自身が持つエクスポート機能でSDカードへ保存した。
後はLINEである。
LINE公式サポートでは、端末移行の際の手順をわかりやすく説明しているが、それでもWEB上では手順を誤ったためかトーク履歴も友達登録も喪失してしまった事例が多数見つかる。
俺も手順を読み返しながら着手した。まずはLINEを起動して友だちメニューへ行け、か。これもこの最初の手順でトラブルだ。
Android2.3以前の環境は、LINEv6以降はサポート外となった。LINEv6自体もサポート終了済みである。こういうことはどのようなソフトウェア・サービスでもありうるが、LINEの場合は少し徹底している。Android2.3上で既存のLINEアプリを起動すると、恐らくサーバへのログイン時点で旧環境であることを検出して「サポート外環境なので使用できない」とエラーを表示して強制的にGooglePlayストアでのダウンロードにジャンプしてしまう。
LINEの新バージョンはAndroid2.3では動作しないため、IS11Tに仮に空き容量があったとしてもインストールできない。
つまりIS11TのLINE上ではもはや何の操作もできないのだ。
いきなりお手上げである。
元々いけ好かないLINEサービスであるが、こんなことで躓いたことが腹立たしく他に手はないかと調べてみた。
すると、素晴らしいことに今インストールしたばかりのJSバックアップの有償版ではLINEトーク履歴を含めたデータを新旧端末間で直接移行できるらしい。公式サイトにたった一言だけ言及されているが、機能として明記されていないので不安ではあるが…。
IS11TでJSバックアップの有償版をアクティベートすべくメニューをタップすると、「この機能を使用するにはGoogle Play開発者サービスの更新が必要です」と警告が表示される。
やっと空き容量作ったのに、またダウンロードかよ…。
簡単に書いているがここまで一昼夜掛かっている。
相当イライラしながら、再び削除できるアプリを探し始める。プリインストールアプリのうち、既に公開停止しているものは削除を躊躇していたが、LINEさえ救出できればいいのだと腹を決めて削除。
削除。削除。
削除。
…。
……。
ほら、やり過ぎた。
何を思ったかGoogle Playストアアプリまでアンインストールしてしまったのだ(正確には、アップデートのアンインストール)。
これによりストアアプリはIS11T購入当初の「マーケット」に戻ってしまった。ストアアプリが接続するアプリストアサーバは当時と仕様が変わっているので、旧アプリであるマーケットでは接続できない。
やってもうたと未明の3時に頭を抱えたが、どこかからGoogle Playストアアプリのapkファイル(Androidのアプリケーションパッケージファイル)が入手できれば手動で再更新できるかもしれない。WEBを探すと同じようなトラブルを起こした先達がいて、Android向けの各種apkファイルを集積しているWEBサイトの紹介記事を発見できた。ここから対象のapkをダウンロードしてIS11T上で展開したところストアアプリを復旧できた。
作業ミスで多大な時間を失った。遅れを取り戻すべく作業を再開する。
乾いた雑巾を絞り切るように僅かな空き容量を作り、PlayストアアプリでGoogle Play開発者サービスのアップグレードを試行したが、ダウンロード中に処理が中断し「Playストアでインストールに失敗しました。再試行するかキャンセルしてください エラーコード-15」とエラーメッセージが表示され、更新できない。
なぜだ。ダウンロード保存用の空き容量すら確保できなかったのか。SDカードなんて当時としては大容量の32GBのものが刺さっており、空き領域もまだ10GB以上あるのに。
しかもアプリに一瞬表示されるダウンロードファイルサイズは40MB程で、本体ストレージですら何とか保存可能なように思える。
もしかすると本体ストレージではSDカードへ保存する前の処理の時点で一時的に使用量が肥大化して、今見えている空き容量では不足になるのかもしれない。勝手にそう決め付けた俺は、もはや残された数少ないインストール済みアプリのうちでLINE自体に次いで使用量の大きい、既存の古い(と思われる)Google Play開発者サービスをアンインストールした。
これも悪手だった。この後、ストアアプリで何をインストールするにも「SDカードにアプリをインストールできません エラーコード-10(ちょっとうろ覚え)」とエラーが発生して処理が完了できなくなってしまったのだ。
クソが。クソなのはやらかした俺自身なのだが。
しかしながら逃げ道はあると思った。先程発見したapk集積サイトでGoogle Play開発者サービスのapkを拾い食いすれば復旧できるだろうが。危なっかしい逃げ道だが、もう後一手二手やらかせばIS11TはLINEバックアップ以前に文鎮化だ。
一眠りして朝、主PCから改めてapkを探してみると、あった!。
URLが長くIS11T側で開くのも面倒だったので、主PCでダウンロードし、BluetoothでIS11Tへ転送して適用することにした。
apkファイルが50MB近くあるのでかなり待たされる。その間、先日からプレイを始めたPS4版ボーダーブレイクで時間を潰す。
20分程して見ると転送が終わっていたのでIS11Tでapkの適用を行おうとしたが「パッケージの検査中にエラーが発生しました」と表示されて中断してしまう。
適合しないバージョンだったか?。WEB上でAndroid2.3をサポートする最後の開発者サービスを調べるとバージョン10.0が最終であるとされている。俺が選択したのは10.0.83だったので行けるはずだ。
失敗した処理を手動で繰り返すべく、ファイルマネージャでIS11Tに保存されたばかりのapkファイルを検索した…が、何故か見つからない。時間のかかるIS11Tへの転送を何度繰り返しても、IS11Tのストレージ上にはそのapkが保存されないのだ。
SDカードをIS11Tから取り外して主PCにマウントし、ここへ直接ファイルを保存してやるか。
IS11Tをシャットダウンして本体からSDカードを抜き取り、主PCへ取り付ける。次いでなのでSDカードの中身全てを主PC側でバックアップし、更に次いでに画像等の複数のディレクトリに分散したファイルを一つのディレクトリに集約する等の操作を行い、SDカードをIS11Tにマウントし直してみた。
…何と、それでもapkが見つからない。
SDカードをもう一度主PCにマウントし直して保存内容を調べると、さっき確かに格納したはずのapkファイルは見当たらなかった。それどころか移動した多数の画像ファイルがまた元のディレクトリに戻っているではないか。
ここでやっと気がついた。
このSDカードは寿命で死んでいるのだ…。
手持ちのSDカードに、今回代替に使えそうなものがないため、ここで作業中断。
年齢層。
あいにく、式当日は雨だった。
妻とはお互いに休みに冠婚葬祭で遠出する際は、手の空いている方が送迎するくらいの協定は成立している。
先日からの台風で式場までの主要道が通行止めになっており、迂回路で遅延する恐れがあり早めに家を出たのだが、少し早過ぎて式の1時間近く前に式場に着いてしまった。
式場の近くにあった喫茶店で時間待ちする事になり、席に案内された俺あモーニングセットを、妻はパンケーキを注文した。
時間が悪かったのか店内は混んでおり、注文から20分近く経ってやっとコーヒーとパンケーキだけ出てきた。段々と受付時刻が迫ってきて落ち着かない俺は、ふとネクタイの長さが気になって化粧室に向かった。
締め直して気が済んだ俺が席に戻ると、席を外している間にモーニングセットが届いており、それに妻が手を伸ばしているところに出くわした。
妻は外食中、よく俺が気が付かない(と思っている)うちに俺の料理をつまみ食いする。今日もまたパンケーキだけで物足りず、モーニングセットに付いていたゆで卵をこっそり食べてしまおうと殻を割り始めていたのだが、俺が戻ってきたのに気がついて慌てて戻して「時間ないから殻だけ割ってあげようと思ったのよ」と無理な言い訳をした。
こいつはまた…と俺がイラつき始めたその時、隣の席にいた常連らしき女性が言った。
「あら〜、優しいお母さんやねぇ」
フハハ、ざまぁ見やがれ。
…いや、そうとも言えないのか…?。