ビデオカメラ。

 昨夜から引き続き降雪。
 何度目かの式場との打ち合わせに県都へ。既に面談するほど重要な事項は残っていないような気がするが、その辺は全て妻に押し付け任せているので何も言わずにブリットを走らせる。
 帰路にカメラのキタムラへ。
 EOS用の機材を店頭で買う時は必ず使う店舗で馴染みの店員もいるところ。何かを買おうと思ったわけではなく、EOS 7Dの後継機種の話でもないかと思って覗いただけだったのだが…。
 入ってすぐのところに型落ちのビデオカメラ、PanasonicのHDC-TM25・TM45・TM90が並んでいる。
 普段はカメラ屋など近寄りもしない妻がそれを前に考え込み始めた。結婚式で親族の誰かにそれを持たせて撮影を頼んだらどうかと言い出す。式場のオプションにあるビデオ撮影は10万円くらい掛かるので、まだビデオカメラを買った方が安いと言う。そもそもビデオ撮影はしないという話にしていたはずだが、諦めていなかったようだ。
 TM25は実質29,000円、TM90は50,000円。現行モデルで旧モデルのTM25に相当するHC-V300Mは50,000円、TM90に相当するV700Mは70,000円なので、それならTM90を買えばいいかと思ったのだが、旧モデルはセンサの感度が弱く室内撮りには向かない恐れがあるという。確かに旧モデルカタログ内の撮影シチュエーションはほとんど日中の屋外ばかりで、逆に現行モデルではわざわざ「東京ディズニーランドで夜景撮影に使えます!」と表紙に記載している。
 最上位機種以外はどれも操作はタッチパネルで、物理ボタンは録画ボタンとズームスティック、撮影モードの自動・手動の切替、それ以外はもはやバッテリ取り外しスイッチしかない。部品点数を減らして低価格化できるのだろうが、咄嗟の操作には不利に感じられる。逆光補正すらパネルからツリーをたどって切り替えるとは。
 記録媒体は、聞いてみるとどのメーカーのビデオカメラも既に磁気・光学媒体の使用を止めており、ほとんど全てSDカードに集約されているとのこと。
 ハイビジョン対応の動画になると、規格の改良でアクセス速度を上げやすいシリコンメディアの方が有利なのだろうか。SONYのHi8も生産終了、DVCも8cmDVDもHDDも消えてしまった。
 しかも実際のユーザはSDカードすら買わずに本体内蔵のメモリしか使わないらしい。デジタルカメラではあまり考えられない運用だが…。
 考えた末、現行モデルのV300Mを購入。キタムラの5年保証つき、店頭のジャンクカメラ500円を一旦買い取って手持ち機種下取り扱いにしてもらい2,000円引きで52,000円。

 帰宅後、ネット通販でV300M対応の互換大容量バッテリを1個購入。
 Panasonicは互換バッテリを排除するためビデオカメラやデジタルカメラ側でバッテリの認証を掛けるようになったため、新しい機種では使える互換バッテリがほとんどなくなってしまった。ネットで調べると純正バッテリを親亀・小亀式に載せ、信号端子はバイパスさせてカメラを騙す形の互換バッテリが普通に流通していて驚く。もちろん、電池室が露出していて電池形状の制約が少ないビデオカメラでのみ使える手ではあるが。
 通販サイトの記載と異なり互換バッテリが使用できない恐れもあるため、楽天で標準バッテリが添付された純正のナイロンバッグキット15,000円とタッチパネル防汚フィルム、いつもお馴染みの上海問屋で64GBのSDXCカード2枚を追加購入。