暫定マグニチュード8.8。

 14:50分頃。職場ビルの5階で、ネット中継の準備をしている最中だった。
 ふとめまいが始まった。寝不足だったろうかと思ったが、中継機材のケーブルが大きく揺れ始めたので地震だと気がついた。
 自分のデスクに内線で揺れの有無を尋ねると、備え付けの震度計では震度1を示しており、震源宮城県付近で震度6強という情報。
 中継会場内に地震を知らせる間も何度か揺れが繰り返しやってきた。繰り返しというよりはずっと揺れ続けているというのが正しいかもしれない。
 1時間ほどの中継を終えてオフィスに戻ると、テレビで宮城県沖を発生源とした波高10mの津波警報が出たとのこと。
 10mの津波だと!?3階建てビルが沈むくらいの津波とはにわかには信じられない。
 また震源宮城県沖と別に茨城県沖の2箇所あるとのこと。
 それから間もなくテレビが流し始めた映像は、津波の規模が決して誇張ではなかったことを明白に示していた。
 沿岸はおろか遥か内陸まで押し込み広大な住宅地や幹線道路を人ごと飲み込んで渦巻く濁流の映像を、その場に居合わせた全員が言葉もなく見つめていた。
 さすがに太平洋側の出来事でこちら日本海側には津波の影響はなかろうとまだ甘いことを考えていたが、すぐに津波注意報がこのあたりにも発令されたとの知らせで防災放送が始まった。こちらもWEBサイトを更新して津波への注意喚起を開始。
 時間が経過するとともに徐々に死者・不明者の数が増えてくる。今20:14時点の報道では死者46人、不明者51人だが、恐らく夜が明けると大幅に増えるだろう。
 このまま職場で待機。