EVFの威力。

 そういえば先日県都にてSONYのデジタル一眼、α55のデモ機を操作してきたのでその印象を書いておこう。
 F君が欲しがっているα55
 ファインダはEVFのため一眼レフではない。EVFのレスポンスは、スポーツや航空機など極端にシビアな状況でない限りは問題になりにくい速度が出ていたと思う。店内で振り回して見たが、遅延は他のコンデジの背面液晶やビューファインダと比較すれば極わずかだった。
 このEVFで夜景の撮影を行う場合はどういう風に見えるのだろうか。多少表示遅延してもいいから増感処理で暗部を明るく表示できれば、構図決めやマニュアルフォーカスなどで非常に便利になると思うのだが。
 EVFはその自由度を生かして電子水準器などを表示している。EOSも7Dや60Dから電子水準器を搭載してはいるが、背面液晶によるライブビューでしか使えず、ファインダには何も表示されない。
 連射は確かに速かった。ペリクルミラー(キヤノンで言えば)でミラー動作がない分、機械動作としてはシャッター動作速度だけが問題になるのでこれは当然か。
 また、GPS内蔵なのがとてもよい。自分のEOSではボディと別にGPSロガーを使用して、帰宅後にカシミール3Dとデジカメプラグインを使用してJPG画像のEXIFにログを結合している。もちろん、これでは当然RAWにはログを書き込めないので現像処理するたびに処理を繰り返す必要があって非常にわずらわしい。
 EOSと比較すると優劣がいくつかあったが、デジタル一眼が将来的にどういう形になっていくのか、その先鞭になる機種かも知れない。
 何年か前にデジタル一眼レフに初めてライブビュー搭載機種が現れた時、2chの該当機種スレにその是非や有効性を問うレスが殺到したものだ。単にライバルメーカー機種とのバッシング合戦になっている中で、自分はクソ真面目にも、そもそも一眼レフが写真を撮るための最良の形態なのかどうかと長ったらしいレスを付けた。表示装置として比較した時、今でこそ光学ファインダが優位だが、EVFの品質が向上していけばいずれ立場が入れ替わる時が来るだろうと。
 まだまだ先の話だと思っていたが、案外早くそういう時代がやってくるかもしれない。