昼食。

 垂れ込める曇天を突きそのまま県都へ向かう。
 今日地元で会う約束だった友人は急遽仕事になったため、県都の友人を誘って買い物へ。
 着いて合流したらちょうどお昼時だった。何か食べるか?と言うと「今日は2点。北陸ラーメン博開催中ってのと、吉野家が今週牛丼を復活させている」との重大情報。
 まずはラーメン博会場を目指すが、会場となっている産業展示場から3kmもの渋滞を目撃し速効断念。
 次に吉野家へ向かうと、こっちもやはり店の中からあふれ出た客で駐車場が埋まっており断念。しかしどうやらほとんどの客がテイクアウトの様子だったので着席できないかどうか確認するために接近すると、入り口を固める客整理の店員2人が高齢の男女。聞いてみると普段は店に来ないオーナー夫婦だということだった。
 結局座るどころではなく泣きながら撤退。でも店内に立ち込めるあの独特の甘い香りは間違いなく牛丼の香りであった。
 1時間近く走りまわり午後2時。雨脚が強まる中、結局国道沿いのラーメン店に入ることに。こちらも時間が遅い割に大変な混雑だった。一体この客のうちどれだけが、我々と同じ本命からすげなく振られた敗北者だったのだろうか。