タイヤ工作。

 今日はクリスマスイブなのだそうだ。世間ではクリスマス中止だとか中止撤回だとか中止撤回の撤回だとか騒いでいたようだが、北米防空司令部のサンタトラッキングミッションが開始されている事から見てもどうやらサンタとかいう不審者は帝国本土に侵入を企図してはいるものと思われる。無論太平洋側からなら百里・横田、日本海側にも小松に要撃機がアラート待機しているので心配は無用だ。
 ちなみに、小松と言えばかつて国内で初めてF-15が「撃墜」されたことで有名だが、私は○○○○○の○○○部を波うち際で3つ○○った。今でも○○ている。それだけだ。
 あのあたりはG空域に近い事から、時折ターゲットドローンの安定板などが漂着する。海岸に下りるのも大変なのであんまり行かないのだが、アルミ系の部品は遠くからでも目立つので探すのは簡単だ。

 さて、起床してから、ブリットのスタッドレスタイヤにこないだ買った「アイスセンサー『ゆき道』を取り付ける作業にかかった。もう雪も積もりまくった今になってなぜ…と思われるかもしれないが、決して先日車体をこすったからではない。
 昨日、友人を忘年会の帰りに家まで送ったのだが、彼の家というのがこの辺境の市内でもさらに雪深い奥地にあって、その帰路でスピンテストをやったところコントロールを外れて非常に危険な目に遭ってしまったのだ。
 まぁ、あの辺にFR車で行こうとすればやはりチェーン付けろって話になるんだろうが、あのスパイクゴムでどれだけ耐性を上げることができるのか…というか、ぜひ耐性を上げておきたくなったのだ。
 というわけでジャッキアップして1本ずつ取り外し、家に持ち込んでファンヒーターで暖めながら作業する。こないだからタイヤはずっと濡れっぱなしなので、それを乾燥させるのに結構時間が掛かる。そこから付属の専用工具でサイプをこじ開け、アイスセンサーそのものであるゴム辺を接着剤を付けながら奥深くにねじ込んでいく。
 この作業をタイヤ1本あたり120回繰り返すので、手が痛い。それどころか床置きでやると腰まで痛い。
 新品のタイヤはサイプが深いので、アイスセンサーが室温に慣れていると柔らかすぎて奥に差し込むことが難しい。なので保冷パックの上にアイスセンサーを並べておき、差し込む直前まで冷やすようにした。これだと硬い板を突き刺す感覚で作業が進む。
 しかし、こいつに付属の取り説は極めて不親切だ。取り付けの概念は書かれているが、具体的な施工位置や分量の記載がない。自分は買うまでに商品紹介サイトを穴のあくほど読んでいたので分かっていたが、もしこれだけ買った奴がいたら多分まともに取り付けできないのではないだろうか。
 そして、サイト上では「慣れたら1本20分くらいで」施工できると書いてあるが、私の要領ではどうやっても1本1時間。そして車体からのバラしと取り付けがあるので、結局日が暮れるまで終わらなかった。
 一応、慣らしをかねて走ってみたが、気温がやや高いせいかシャーベット上の路面しかなく、本命のアイスバーンでの効き目を味わう事はできなかった。
 燃料も尽きかけていたので、今夜は終了。