EvernoteスナップショットのExif。

 しばらく前からIS11T上のEvernoteで写真撮影したものをWindows上で保存し直すと、Exif情報の大部分が欠落してしまうようになった。
 所詮はスマホの画像でExifにシャッタスピードが書かれていてもさほど意味があるわけではないが、撮影日時が記録されないのが大問題だ。
 自分は昔からデジタルカメラの撮影結果は全て撮影日ごとのフォルダに格納することにしていて、また最近のデジカメ添付の画像取り込みアプリケーションは大抵日付別での取り込みに対応しており、当該日付のフォルダがなければ作ってくれる。
 もちろんEvernote上の画像は誰も取り込んではくれないが、手近なデジカメで一度フォーマットした記録媒体の所定の格納フォルダに投入しておき、そのメーカーの取り込みアプリケーションで取り込みしてやれば何ヶ月か撮りためていたEvernote上の画像が綺麗に日付別フォルダに保存されるというわけだ。
 ところがいつの間にか取り込み処理した日付のフォルダ、つまり今日処理したなら今日のフォルダに全て格納されてしまうようになったのだ。原因はExifにあることは見るまでもなくはっきりしているが、どこで欠落が発生するのか。
 EvernoteExifの操作をしていないはずだ。というのはEvernote自身はカメラアプリケーションを持たずIS11T内蔵(正確にはAndroidが持つ)カメラアプリケーションを呼び出して結果ファイルとして画像を渡されているだけで、画像の加工をしているわけではないからだ。
 この不具合が何時頃から発生しているのかIS11Tで撮影した画像の履歴を追いかけてみると、どうも4月13日がその始まりのようだ。調べるまで気が付かなかったが画像のファイル命名規則も同じタイミングで変更されている。今までは文字列「ENIMAGE」+ユニーク番号だったのが、この日を境に「IMG_」+日付_時刻が命名されるようになっていた。
 この日にEvernoteで確か更新リリースがあって、GooglePlay経由で更新を実施した記憶があった。何が変わったのかと言えば特に画像撮影の部分で、これまでスナップショット作成時にカメラアプリケーション起動につき1枚の画像撮影で一旦ノート編集画面に戻る仕様だったのが、新たに加わった「マルチショット」機能ではユーザが撮影完了を明示するまではノート編集画面へ戻ることなく連続して写真撮影が可能となっている。意外に連続撮影したい場面が多く、このマルチショット機能はすぐ有効にして使っていた。
 考えてみればAndroid標準のカメラアプリケーションに手を加えていないのに、そんな追加機能が実現できるわけはない。つまりEvernoteのスナップショットが独自に撮影アプリケーションを持ったということだ。とすれば、それがExifを正常に生成しないということか。
 今夜になってそれに思い当たり、マルチショットを無効化して撮影を試してみたところ、以前の通りExifが記録された画像が生成されるようになった。大量に撮る時はカメラアプリケーションの起動が繰り返されるわけで面倒ではあるが、撮れた画像がタExifなしのタダの画像になるよりははるかにマシだ。

 というわけで4月以降、毎日Evernoteで日々の出来事を撮影しておきながら、日付分類ができなかったばかりに発生日もわからなくなった出来事が多い。自由な時間が随分少なくなってしまっているが、その中でも日時を記憶しているものから、少しずつ遡って更新していきたい。