地上アナログテレビ放送終了。

 今日、我が市では全国より1年前倒しして地上アナログテレビ放送が終了した。
 この事業にはウチのボスが重要な役割を果たした。その経過とノウハウを一つ一つここに記すには時間も足りず、また計画受け入れの時点からずっと側で見ていたにも関わらず全貌を書き起こすほど自分の脳内も整理できていない。そういった取り組みの紹介は業界誌・専門誌にボス自身の簡潔で的確なレポートが幾度となく掲載されているのでそちらを参照して頂きたいと思う。
 今の時点で言えることは、この事業では事前の想定にない様々な問題が起こったものの、いずれも解決しそのノウハウが集積されたことで、本市においては成功だったということだ。
 もうひとつ。昨今のテレビ番組の低俗化と極端な消費煽動への反動からか、主にネットでテレビ放送そのものへの離反・蔑視の声と、その延長から地上デジタル放送移行への批判を聞くことが多い。自分自身もすでにテレビは持っておらず、PCモニタにVGA出力の地上デジタルチューナーを付けて極たまに使っている程度で、日々の情報はほとんどがネットからで、マスコミは「マスゴミ」と呼ぶ方がしっくりくると日々感じているような有様だ。しかし一般の人々がテレビから離れて別の情報ソースを常用するような時代が来るのは、まだひどく遠い将来だろうと思う。もちろん、これはネットを始めとした他メディアがテレビ放送に比べて劣っているからなどではない。テレビを含むマスメディアとネット等他メディアの役割分担は現在のところ明確に分かれており、マスメディアを切り離して日常生活で必要な全ての情報を賄うことはまだ困難だという意味に過ぎない。