ミスった。

 今日は日曜ではあったが、私の脳内でカレンダー上の曜日の意味がなくなってかなり経つ。今日は昨日処理したデータの欠落について打ち合わせ…のはずだったが、私が出勤した頃には対応策が決まっており、6時間程度かかって策に沿って処理を行う。
 今、私の日常の9割を潰しているこの作業は、あまりにも拙速が過ぎ、各人が行っている仕事の相互点検の時間がきちんと取れていないため軽微なミスが積み重なりトラブルが少なからず起きている。
 最も初期に行った作業では、業務手順自体がまだ固まっていない中、お偉いさん達の見栄を最優先して無理なスケジュールを決めてしまっていた為特にトラブルが集中した。元データはキーパンチャーによる人海戦術に頼るのだが、幸いハケンさんや課内が総出で当たってくれた。ただ必要なデータ書式などすら明確でない状況で見切り発車となったため内容に欠落や矛盾を抱えており、点検班に割り当てられた面々も点検すべきポイントを踏まえていたわけではなかったようだ。
 結果として私が責任者として一次納品したデータは1時間後には差し戻されてしまった。困った事に点検班は「詳細な点検は専門家がやるべきもので我々の作業の範疇を超えている」と作業を拒否する態度を見せ私を途方に暮れさせた。情けないのは、点検班にはハケンのお姉さん達がかわいいあまりにその仕事に文句をつける立場に立ちたくないと本気で考えている人間がいたことだ。
 私にできる対抗策は、エントリ画面の入力支援機能をもう少し強化することくらいか。
 そして、私自身の作業もミスを逃れ得なかった。土曜日から日曜の早朝にかけて行った処理で、1,000件程度の本当にわずかな対象レコードへの1種類のチェックを見落としてしまい、その代償として4人が実質半日手を取られることになった。
 今日で序盤の大きな山を越えたはずだ。今日までの反省点を明日からの作業に生かさなければ。