あーもう。

 ある課からデータ抽出の依頼が来た。1,000人ほどへ配布物を発送するため、宛先リストと配布物自体の作成を行うことになった。
 抽出条件の提示があったので、それに基づいて主要なDBへクエリーを流しテーブルを得た。そこから担当者用の点検リストをまず発行し、担当者に手渡した。発送先の点検はあって当たり前だと思ったからだが、点検リストの検証を行わずいきなり現場配布者用の配達チェックリストと配布物の発行を求めてきた。検証自体は簡単で、その課が持っている別件で抽出済みのリストと目視で突合するだけでよい。
 まぁ、それで構わないなら…翌日、仕様どおりの配布物を完成させて、必要枚数発行し納品に行ったところ案の定、渡した点検リストをめぐって課内がもめていた。担当者は課内で抽出条件を取りまとめた後、私に通知する際に思い込みで条件の一つを取り違えており、別の担当者が偶然点検リストを見つけて調べたところ不要な対象者が計上されているのに気付いたのだ。もうその時点で配布物の製造も完了しており取り扱いに苦慮することに。
 幸い対象者には不足がなかったため、対象外のものを手作業で排除して利用してもらう事になった。
 それにしても腹が立つ。上司に不注意を指摘された担当者は「仕様に書いてなくても、常識的にはもっと絞り込む必要があるとわかるはずだ。こんな程度のものなら機械で出したリストなんて信用できないぞ」と私へ当りに来た。
 私の常識で言わせてもらえれば最後の点検は担当者であるあなたの責任だ。機械は人間が言うとおりにしか動きません。そもそも点検リストを提供しているのに初回の点検を手抜きしたのが大きな間違いだ。
 イライラしながら更正した条件で再抽出を行っていると当課の先輩が一言「あの人の言う事はいつもあやしいから気をつけろ」。それ先に言って欲しかった…。
 まぁ私ゃ来て1年の新人だからね。何でも言いなりさぁ。