FigureHeads終了。

 午後、Youtubeでフィギュアヘッズラストイベントのライブを観た。
 PS4版がリリースされてからわずか半年ほどのプレイだったが、妻に白い眼で見られながらも費やした時間は長く思い入れも少なくなかった。
 僚機を直接操作でき、しかも愛機に自由にマスコットAIを登録できるロボットFPSなんて他に例を見ない(ヲタクにとって)素晴らしいシステムだと思うのだが、ライブでは操作の高い難易度が新規ユーザ定着の障害だったとディレクターが述懐していた。俺がプレイを始めた頃には既にサービス終了が取り沙汰される程のユーザ数推移だったらしい。
 本当に今日の16:00で終わってしまうのか?
 3ヶ月前のスクウェア・エニックスからのアナウンスの後、残り僅かな時間を惜しむようにログインしマッチングを繰り返しながら、自分のいささか子供じみた狼狽と喪失感に俺は困惑していた。
 俺のような高齢者にとってコンシューマゲームはソフトウェアの買い取り制で、ハードウェアが可動する限りはいつまでも遊んでいられるものだという固定観念は未だに強固だ。だからこの喪失感は、自分のソフトウェア資産の滅失という点で納得し難いからだと昨日までの俺は思っていた。しかしお互いに砲火を交わし、あるいは敵陣地のコアまで共に攻め上げた幾多のプレイヤー達の惜別の辞をチャットルームで見るうちに、この彼らやAI達とのコミュニケーション環境が二度と戻って来ないことこそ喪失感の実態だと思い知らされた。
 だが、仕方ない。
 サーバ停止前、最後のカジュアルマッチに残念ながら敗北。イベントライブでゲームセットがコールされた後も、しばらくPS4をシャットダウンすることはできなかった。
 
 ランクスとフィギュアヘッズ達、またいずれ。