EF-610 DG SUPER購入。

 SD1M用の純正フラッシュが欲しいと思っていた。EOS 6Dと580EXを使っているとバウンス撮影ができることが当たり前になっていて、時々SD1Mを使うと内蔵フラッシュだけで困ることが多かったのだ。
 SD1MのバッグにはHARD-OFFのジャンクコーナーで集め続けてきた300円ぽっきりのジャンクフラッシュをいくつも詰め込んである。こいつらはジャンク扱いも当然で、どのフラッシュも銀塩機全盛当時の高電圧型ばかりで発光時にシンクロ端子に150〜330Vの高電圧が掛かるため、ヘタなデジタル一眼機でうっかり使うと発光時にボディのヒューズを飛ばしかねない代物だ。
 それを銀塩からデジタルへの移行期に販売されていたツェナーダイオード内蔵の安全アダプタを介してマニュアル発行で使っていたが、TTLオートで撮影できる6Dと580EXに慣れているとやはりマニュアル発光は大変だった。
 適正露出になるまで何ショットもテストさせられるが、プロのスタジオ撮影じゃなし、こんな面倒やってられないわ。

 実際に買うとしたらEF-530 DG SUPERの中古だなと考えていたところ、先日sd Quattroの情報をSIGMAのサイトへ見に行ったついでに調べてみると知らない内にEF-530 DG SUPERはカタログ落ちしてEF-610 DG SUPERにモデルチェンジしており、しかもそのEF-610 DG SUPERもSIGMA用だけ生産終了になっていた。どういうことですかシグマさん。自社製ボディ用だけ真っ先に生産終了にするって、そんなにボディ売れてないですかねぇ。
 ともあれ、つまり公式にはSAマウントボディ用には更なる後継製品であるEF-630 SA-STTLを買えということらしい。
 WEB上でSDシリーズ向けEF-530 DG SUPERの中古を探したが、SAマウント用レンズを探すより困難な作業だった。2時間ほどWEB検索しまくっても何もヒットしない。
 EF-610 DG SUPERはまだ少数流通しているが、やはり玉数の少なさが響いてCanon向け・Nikon向けより3増の価格で売られているものばかりだった。
 一晩二晩と頭を冷やしながら散々迷いまくった末に、中古を購入することに決めた。

 さて届いたほぼ新品のEF-610 DG SUPER。早速SD1Mで試写してみたが不具合あり。
 たまにTTL通信できずフル発光しかできなくなる。ボディとEF-610両方の電源再投入で使えるようになるが、アクセサリ端子の接触不良か?。エツミのナノカーボンペンで端子のクリーニングをして様子見。TTLが動作しても、時々光量の過不足が起きている。
 内蔵のキャッチライトパネルは組み付けが甘いのか、天井バウンスの状態で引き出すと重力に負けて勝手に引っ込んでしまう。セロハンテープを根本に重ね張りして厚みを増せば解決しそうに思うが、内部で剥がれて出てこなくなりそうだ。
 操作方法も面倒だった。EF-610の操作はまるで安物の液晶ディスプレイの画質調整操作とそっくりで、変更対象項目を呼び出すのも面倒なら値の変更も増減2つのボタンを押す形でとっさの変更が難しい。バウンスのヒンジロックもロック解除ボタンが仰角側と左右側で別になっていて不便。
 地味に嫌なのが筐体表面が黒プラスチックの無地…ではなく、黒のピーチスキン塗装であること。ThinkPad X20からしばらく続いたピーチスキン筐体と同様に傷つきやすく剥げやすい。他のオプション品等と一緒にカメラバッグに入れて歩いているだけであっという間に傷だらけになりそうだ。