情報流出。

 2ちゃんねるが大変な騒ぎになっている。有料の優待サービス●(今回の事件で初めて「まる」と呼称すると知った)をクレジットカード払いで購入したユーザのカード情報と個人情報、そして過去の投稿ログがひとまとめになってtor上のサイトに投稿されてしまった。つまり今までジョークで言われていた「スパーハカーが自宅を突き止めて押しかける」状態が誰にでもできてしまうことになってしまった。
 2ちゃんねるは大規模化したとは言え、元は個人が運営していたサービスでその後の投稿者間のトラブルや記事に関する裁判沙汰にも開設者や運営主体が対応することなく放置されるようないい加減な組織だった。なのにその運営主体が売り出した●に、クレジットカード情報をぶら下げて飛びついた連中がこんなに多かったことに驚いた。
 2ちゃんねるのユーザには2ちゃんねるの匿名性を最大限に生かし、その後登場した実名での利用が前提とされているTwittermixiFacebookやLINEなど新しいSNSサービスを「個人情報の管理もできないバカが使う罠だらけの危険なサービス」と嘲笑する向きも少なくなかった。実際、非公開設定ひとつ満足にできないユーザが自分のアカウントで犯罪発言や不謹慎投稿、意図しない個人情報流出などをやってのけ、その評価が正しい部分はあったのだが…。
 最大の罠は、自分の足元に仕掛けられていたのか。