コーヒーを。

 一日局長をどうやって動かすかと係内で話し合っていたが全く打開策は出てこない。要は話を広げて医局や看護部の前面に立たされた時に話の収拾を付けられないことを恐れているのではないかと思うのだが、単に話がわかっていないだけなのかもしれない。
 時間が過ぎるごとに全員の口からアホ局長と罵倒の言葉しか出てこなくなる。
 日が暮れて、話しているのにも疲れてきて、今夜は残業するかどうしようかと考えていると、Z君からTELがあった。ある店が開店10週年記念のイベントをやっているので出てこないかという誘いだった。
 気持ち的にはすぐにでも行きたいところだったが残務があった。30分ほど待ってもらえれば行くと返事をしたが、職場を出たのはそれから3時間も経った後だった。