ゲーマー達の宴。

 金曜の夜、県都で妻の同級生による同窓会が開かれるとのことで、県都の義妹宅に妻を送り届けた。
 妻の戻りは遅くなると思われたので、N氏宅に上がり込んで時間つぶしをさせてもらう。
 N氏はまたドラクエの最中だった。邪魔をしても悪いので、N氏がコレクションしており俺も一度読み終わった「ヲタリーマン」全巻を最初から読み返していると、N氏の携帯電話が鳴った。
 何やら話しにくそうなN氏を見て何となく空気を察した俺だったが、コンビニにでも行こうと立ち上がる前に電話は終わってしまった。電話の内容はN氏が正直に話してくれたが、残念ながら予想通りである。
 オッサン二人で部屋に篭っていても気分も晴れん…というわけで、ブリットで100満ボルトへ。
 N氏は別にほしいものがあるわけでもないし、俺も高い買い物をしたばかりで本当に金がない。ではなぜ100満ボルトへ行くのだろうか…多分俺もN氏も説明できないだろう。
 テレビ売り場に行ってみると噂の4Kテレビがデモンストレーション中だった。
 画面サイズは60v型だろうか、縦横の解像度がフルHDの2倍という売り文句も表示面積が大きいためかあまり感じられなかった。近寄ってみれば画素のRGBが見えるし、これで37v型であれば想像を絶する精密度なんだろうが…。そもそも、表示装置が高解像度化しても、映像ソースが従来のままでは意味がない。
 価格はというとケタが違った。誰が買うんだ…。
 
 その後、久しぶりにレジャラン本店へ。昔は片町・竪町のゲーセンをはしごしまくっていた我々であるが、N氏はアーケードゲームから足を洗っており、俺もレジャランはもはや大きなカラオケ店か、さもなくば公衆トイレの代わりのような扱いであった。
 いつもどおり新館にトイレを借りに行くと、奥のマジックアカデミー周辺にものすごい人だかりができていた。どうもオフイベントがちょうど終わったところのようで、主催者や各チームのリーダがマイクパフォーマンスの最中である。
 N氏と二人で「若いっていいな…。」
 よくよく見ると、ちらほらと我々と同年代が混じっているように思われたが。
 
 旧館2Fに入るとこちらは文句なく我々と同年代が集まっていた。過去20年に渡ってリリースされてきたアーケードゲームがコレクションされていて、懐かしさに浸りながら100円硬貨を投じていく。
 N氏はグラディウスシリーズ、俺はレイフォースシリーズ。空気は紛れもなく90年代である。
 
 一旦N氏宅に戻り明日の予定を確認したところ、彼も休みとのこと。
 どうも俺がもう半日来るのが早ければどこか出かけたかったというので、明日早朝から日帰りできる範囲で目的地を探しておくように話し、自分も一旦義妹宅に引き上げ。