Acrobat7StandardのInstallerが繰り返し。

 最近ブリットに積みっぱなしのThinkPad X20を1週間ぶりに起動したところ、ExplorerInternet Explorerを実行するたびにWindowsインストーラが繰り返し開始されるようになってしまった。
 イベントビューアのApplicationで調べると、Explorer実行直後にMsiInstallerが実行されるが「製品 '{AC76BA86-1041-0000-BA7E-100000000002}'、機能 'Distiller'、コンポーネント '{AAFC0EAF-D6D0-47E4-80ED-408DAB23D9E0}' の検索に失敗しました。リソース 'C:\WINNT\system32\spool\Drivers\W32X86\PS5UI.DLL' がありません。 」で失敗。次に再びMsiInstallerが実行されるがこちらも「製品 '{AC76BA86-1041-0000-BA7E-100000000002}'、機能 'PDFMakerForIE' の検索は、コンポーネント '{4FA0FA8D-92F6-4068-AC09-E2659F9A7EDE}' を要求するときに失敗しました 」で失敗、最後に「製品: Adobe Acrobat 7.0 Standard - Japanese -- インストールに失敗しました。 」と記録されている。
 X20には、PFUのコンパクトスキャナScanSnap S500にバンドルされていたAdobe Acrobat7 Standardをインストールしている。前回の使用時にWEB経由で自動的にダウンロードされたAcrobatのアップデートパッチがインストールに失敗していて、Explorerなどの実行時にPDF関連のファイルやプラグインの参照によってAcrobatのモジュールが呼び出され、不完全なインストールを穴埋めするために繰り返しInstallerが実行されるのだろうか。
 キーワードになりそうなのは最初のログエントリにある「PS5UI.DLL」か。名前や参照位置からしてPostScriptに関するもののようだが、Google様に聞くと正解。今X20のWindows2000に存在しているのはファイルバージョン0.3.1282.1、製品バージョン5.1.2600.1106だが、ログエントリでは参照先がC:\WINNT\system32\spool\Drivers\W32X86だが、実際にファイルが置かれているのはC:\WINNT\system32\spool\drivers\w32x86\3。一階層上にコピーを置いてみるが、状況は改善せず。
 「Adobe Acrobat Installer 何度も」などのキーワードでGoogle様にご宣托を伺うがあまり芳しい返事はない。発生原因は異なるが、現象がよく似たものの報告としてはhttp://okwave.jp/qa/q1265184.htmlが見つかった。PDF関連ファイルの参照時に対応アプリケーションとしてAcrobatを呼び出す際、openではなくInstallで起動しているのではないかというものだが、X20では該当しなかった。
 もう少し調べていると、http://fareastclub.at.webry.info/200803/article_3.htmlに行き当たった。PFU製のバンドル版Acrobatに不具合があるというもので、エラーの内容は異なるものの、状況は一致する。http://scansnap.fujitsu.com/jp/support/acrobat7.htmlによれば対応媒体によって再インストールしなければならないらしいが、しかし何とAdobeのサポートが数年前に終了している。
 もしアップデートパッチの適用失敗が原因なら、一度アンインストールした上で手持ちの媒体でインストールしなおし、最新版パッチを手動で適用してみるか。