毎回思うのだがイベントテントって結構重いよね。

 日曜はスポーツイベントにボランティア参加。もちろん決してスポーツに興味関心があるわけじゃないんだが。
 今回はロードレース計測班の主任だった。計測と名付けられてはいるものの、実際のタイム計測はICタグを利用して専門業者が測定するので我々のような素人が出て行く話ではない。計測結果を帳票に出力して、完走した全選手に手渡すこと、これが我々の実際の任務であった。
 このためにテントとカウンターが用意され、専門業者が測定システムとオンライン接続した計測結果出力端末を設置。この端末に選手のゼッケン番号を入力するとプリンタから計測結果が出力される。事前に端末は3台しか用意されないと聞いていたので端末のスループットが遅いと業務がうまく回らない気がしていたが、実際に操作してみると予想通り遅い。
 ロードレースの距離は最長コースでも10km。最速の選手がゴールしてから一定時間が経過すれば、8割くらいの選手がほぼ団子になってゴールしてこのカウンター前に殺到するだろう。困ったことにこの端末は乾燥制限時間が過ぎるとすぐ撤収されてしまうとのこと。選手の団子をこの遅い端末3台でその制限時間内に捌ききれるかどうかは実際にやってみないとわからない。班員には事前の打ち合わせで団子の恐怖は散々言い含めてあったがもののちょっと不安。
 カウンター内で端末操作するのは女の子3人にお願いし、テント前で選手の誘導に当たるのは声が大きい男性3人でやることにした。どうせ行列になるのだから、最後尾のプラカードなど作っておけばよかったと思ったがもう遅い。
 さてレースがスタートしてみると、予想通り計測班カウンターは殺到する選手で大変な混雑となった。カウンターの3つの端末はフル稼働で計測結果を印刷しまくるが待ち行列は伸び続けあっという間に10分待ちになり、またスペースの問題で列は折れ曲がりすぐに列がただの団子になった。ゴール地点からこのカウンター前まで選手を誘導すべくガイドコーンが立てられていたが確保してあったスペースがあまりに狭すぎて開始5分で撤去。
 ゴールした選手は一息つきたくてすぐ散らばってしまうので、列の整理をすべき我々は選手を呼び集めるだけで手一杯になる。散々声を枯らして受け取りの呼びかけをして振り返ると、待ち時間に苦情を言おうとする選手がイライラと待っているといったことが何度も続くような状態だった。必死になってコースを走ってきて、こんな場所で時間を取られて苛立つのは当然のことで、ここはひたすら謝り続ける。テント内の様子など選手の群れの向こうで見に行く余裕は全くなかった。
 後でテント内の話を聞くと、やはり混乱で誤って別人の計測結果を持って行ってしまう選手がいたり、選手がゼッケンを紛失して計測結果を発行できず窓口が遅延したりと散々だったというが、彼女らのおかげで1時間ほどでようやくピークを乗り越えることができたのだった。
 レースが終わるとすぐに会場撤収に参加するよう指示が来て作業を開始。重いテントの解体やら、トラックを運転して膨大な数の折りたたみ椅子と机の運搬やらと4時間くらい働く。
 作業時間量で言えば大したことはないのだろうが、やはり肉体労働は後に響く…。
 というわけで今日は終日眠っていたのだった。