ULCPC!。

 最近「NetBook」というジャンルのモバイルPCが流行らしい。
 ディスプレイサイズは9インチ以下、筐体サイズそのものもDVDトールケースを3枚重ねた程度。CPUやその他のスペックは供給元のIntelの販売戦略の都合上どのメーカーも横並びで、付加価値としてストレージの容量の多寡はあれど価格帯が7万円未満というのが線引き、実勢価格では4万円台の機種もあり、超低価格PCともいうそうだ。
 何に使うのかと言えばそのジャンル名が示す通りでセカンドPC以降の補助機として、寝室でゴロ寝しながら、あるいは外出先でネットに繋ぎブラウザやメーラーを使うということらしい。
 先日アキバへ行った際に大手のPCショップには複数メーカーの展示品が必ず並んでいたのでどうやらかなり注目されているらしいのは分かっていたが、この手のモバイルPCを使おうとすると必ずぶつかる大きな問題、都会と違ってこの田舎にはモバイル通信インフラが存在しないという現実を振り返り、別世界の品物なのだと割り切って立ち去ったのだった。
 今月に入って県都へ出かけた折りに展示機を見つけたのでいろいろ弄くってみたのだが、これが意外に使いやすい。
 入っているOSは今後のサポートには問題が残るものの既に枯れたと言えるWindowsXP、CPUスペックなどはサイズなりに非力だが、USBやメディアスロット、無線LANなどPCとしての機能は一通り備えている。非力と書いたが、ではWindowsXP発売当時のノートPCと比べたらどうか?メモリ量やストレージ容量なども含めてみても実はほとんど同じレベルだったりする。
 話は変わって、私個人のモバイル環境は非常に貧弱なままだ。8年前に購入して今でも現役のThinkPad X20がモバイルの主力、しかも外へ出れば通信手段はauPacketOneしかない、今となってはモバイルと呼ぶことすらおこがましい有様。X20は当時としては薄型軽量だったが所詮はA4ノート、キャリングバッグに入れれば周辺機器と併せて7kgにもなる重量物で、しかも外出先では事実上通信手段にならないのだからとても外出先に気軽に持っていく気にはならない。
 だが例えば休日に県都へ出かけるような場合に、車内でちょっと調べ物をしたい、メールを書きたいと思うことがたびたびある。…たびたびというのはとても控え目な言い方だな。正直言って車内にネット環境がない事がものすごいストレスだ。
 しかしNetBookさえあれば、今まで中途半端だったモバイル環境が一気に実用的なものへと変貌する…ような気がする。
 これは買うべきか?やはり買うべきなのか?