プロバイダ。

 メールサーバ障害の件で外部からこちらへ送信したメールのうち、送信元のサーバで幸運にも送信待機に入っていたものはその後徐々に受信されたのだが、リトライ回数を少なめに設定してあるサーバでは送信失敗で終わったところがあると思われる。もし送信サーバから送信元のユーザにエラーが返ったとしてもかなり珍しいエラーなので手動再送信もされず無視された例が多かったのではないだろうか。実際に、こちらのメール送受信のうち8割近くを占めるさる団体からは「送ったのに返事がない」とのクレームが届き出している。月曜の朝までに処理が必要だった業務があるとまずい…。とりあえず、私の名前で向こうのシステム管理者に通報の上、各担当者にメール再送信の依頼を出しておこうか。
 それにしてもうかつにプロバイダを変更するのではなかったかも。今のプロバイダはこちらと「業務上特別な関係にあるプロバイダ」で、その業務のてこ入れのためにも契約切り替えを進める意見は上司からも出されていた。運用コストも半額以下になることが分かっていたため切り替えの決裁はすぐに降りたのだが、信頼性の評価はほとんどしていなかった。
 旧プロバイダは地元の某新聞社資本が運営するローカルでも古参の会社で、新聞社からの利用圧力が強かったために最初のプロバイダとして選定したらしい。コストも高く特に飛びぬけたサービスは提供していなかったが、これまで大きなトラブルは皆無だった。
 週明け、プロバイダ側から正式報告が上がってくるだろう。