過去の資産。

 部屋を片付けようとすると、いつも突き当たる問題がある。学生の頃に大量に蓄積されたVHSテープの存在だ。
 かつてガノタだった自分…学業もそっちのけでアホの子のように録画を繰り返し、そしてほとんど再生される事なくコレクションとして堆積するにまかせていたテープたち。
 引越しのたびに整理のチャンスがやってくるのだが、手に取るたびに当時の…今となっては全く理解できないほど、地殻を叩き割って吹き上がる溶岩の熱さというか、むしろその辺の側溝から煙のごとく立ち上る蚊の群れのウザさというか、そんな感じのエネルギーに憑き動かされていたあの頃の私や友人達を思い出して、気が付けばまたそっとケースに入れてしまい込む…それの繰り返しだ。
 だがしかし、現在のまさに腐海とでも呼ぶべき混沌とした室内の現状を見るに付け、問題の先送りがこれ以上は許されない事が痛感される状況となりつつある。
 そこで媒体の体積圧縮による解決を図るべく、VHS+DVDデュアルデッキを導入する事にした。
 ネットで探すとシナ製の格安機種がいくつか入手できそうだったので、とりあえず1.5万円でZOXなるメーカーのZTO-264を選定。発注したところ早速本日到着。
 ただし設置場所の確保自体が困難な状況になっていたので、別室にモニタとDVDラベル作成用PC一式を準備し、長期的に作業を行う事にする。
 なおVHSテープの総量であるが今日までに157本が発掘されている。これを全巻120分テープと仮定すると計314時間、万一全巻3倍モードで録画していた場合はなんと942時間もn
 いや、何でもない。
 何でもないさ…orz