上級シスアド。

 上級シスアドの試験を受けた。
 情報処理技術者試験は、旧制度だった学生当時からほぼ毎期受験している。
 ちょっとしたトラブルで会場に入ったのが試験開始3分前。起床してから全く水分を取らないまま、最寄駅から会場となった専門学校の校舎4階まで猛ダッシュ、着席して筆記用具を取り出した途端に試験開始となった。
 そのおかげで、午前はひたすら動悸と冷や汗との戦いで解答どころではなかった。いやいや言い訳などではない。マジで貧血か何かでめまいを起こしそうな気分だったのだ。だから言い訳じゃないんだ。
 ようやく昼休みとなったところで近所のコンビニへ走り、昼食と飲み物を買って一息つく。
 今回の午前の問題は、それほど難易度が高いとは思えなかった。個人的に分からなかったのは2〜3問程度で、後はどうにかなったはずだ。
 朝の脱水症状をポカリスエット1リットルで回復し、午後Ⅰの試験に臨む。こちらも想定していたほどの難易度ではなかったように思うが、実際のところ問題文中に含まれる単語を組み合わせて誘導されっぱなしの解答をした問題もあったので、これはひとえに私の脳の能力不足だ。
 時間となり筆をおいて顔を上げると、周囲の受験者のかなりの人数が途中棄権して去っていた。残っている人々も解答に難儀したようで、隣で受験していた中年の男性は気の毒な事に選択問題の半分が白紙のままだった。
 午後Ⅱの小論文では情報漏洩に関する問題を選択した。つい最近個人情報保護に関するシステム運用の検討をしたばかりだったのでやりやすいと判断したのだが、問題文で想定している対策例の方がよほど具体的だったので笑うしかない。
 それでも時間一杯解答に費やし、終了。