みぃ。

gungunmeteo2005-09-02

 暑い一日だった。多数のPCクライアントとブレードサーバーを冷却するため常に室温21℃設定のサーバ室があるのだが、メンテでそこへ出入すると外との気温差でめまいがする。
 ある部門長から、以前頼んでいた帳票についてシステムから出力できるようになったかと質問。頼まれた覚えがなく困ったのだが、調べると「出力処理の可・不可」を問われてその時点ではできないと回答していたものがあって、それが現在でも不可のままかどうかという質問だったようだ。
 自分のデスクに持ち帰って調べると、環境整備が進んだ今ではある程度容易に実現可能である事がわかった。早速帳票様式の作成と埋め込みデータの定義を行い、半日で4つの様式を仕上げた。
 家の近所で、職場OBの方に不幸があったということで、お通夜or葬儀参列準備のため残業せず帰宅。
 友人から「mixiへのお誘い」が届いていた。以前から会員制のBBSと何が違うのか気になっていたので早速会員登録して覗いて見たのだが…。
 恐らくは、ある一定量の人々からは多分熱狂的に支持されるシステムであり、また逆の位置にある一定量の人々からは忌み嫌われるシステムである。
 mixiは「既存会員の紹介による参加だけが認められた会員制コミュニティ」であり、会員同士のコミュニケーションを半ば強制されるシステムだ。
 会員登録してログオンした瞬間に、私は否応なく他の人々の人脈探しの道具となり、かつ自らも人脈探しを強制される事になる。
 例えば、ログオン後のトップページには私をmixiに招待してくれた友人のアイコンが表示され、さらに友人に一体何人の友人が登録されているのかも表示されている。友人のアイコンをクリックすると、友人のトップページが表示され、そこには私のトップページと同じように、彼自身と「友達である」と意思表示している他の会員のアイコンが表示されている。
 つまり、mixi内において恐らく最も重要視されるであろう「人脈」の強度が常に定量的に示されているのだ。アイコンの下に表示されるわずか数バイト分の数値。この値の大小が、このmixi内での彼の存在価値を厳然と示し続ける。
 その会員のコミュニティ内での人との関わり方のスタイルがいかようであれ、mixiにいる限り強制される「人脈の拡大と維持」。
 もちろんmixiシステムはそれを支援もしてくれる。各会員のトップページのアイコンを際限なくクリックし続けることによって(そのうちの誰かによって人脈のリンクが絶たれなければ)自分とは直接繋がりのない全く別の会員の情報を得る事ができるし、インスタントメッセージを送信する事もできる。また参照された会員には、どの会員が自分のページを参照したのかが常に最新情報として提供されている。
 ただし、訪問者の「人脈強度」が被参照者から見て少ない場合、訪問者は通りすがりとして省みられる事もないだろう。
 眼前に本人を見るリアルと異なり、相手を鼻に掛ける事もなく軽んじたとしても何ら影響のないオンライン上で、彼我の「人脈強度」だけを評価し続けるコミュニティ。
 今のところ一つだけ救いがあるとすれば、特定のテーマ事に分化した内部コミュニティのそれに旧来からの掲示板と同じ空気が流れていることか。