マニュアル書き。

 今日は延々と自分の業務手順マニュアルを書いていた。
 私の仕事の根幹はシステム並びにアプリケーション運用・保守なので、本来ならメーカーないしはベンダーがマニュアルをある程度整備しているはずなのだが…実際にあるものは管理者としての知識がないと読むのが困難な代物だ。
 自分の後任に来るかもしれない誰かのために、ユーザレベルに内容を落として、必要最低限の部分だけを抽出して書く。どんなスキルの人間が来ても問題ないよう、業務画面の遷移ごとにイメージ入り。自分の引継ぎの時にも欲しかった…と自賛できる出来ではないだろうか。
 もともと私の書くマニュアルは、どれも「必要最低限」が徹底できておらず読みにくいと評判だ。情報量を相当削って書き出しても(書く手間・入力の手間からして現実的には削れてくるはず)、気が付くと注釈を足しイメージを足し、書いている最中にオバハンのオペレーションミスで事故があると、再発を防ぐための操作誘導のために主文が書き直しになり…。わずか1画面の説明が3ページ4ページに膨らんでいく。
 今回は徹底して余分を削った。とにかく必須の作業だけを記載していく。応用ができなくなるのは致し方ない。その時はベンダー殿に支援を求めてもらうとしよう。
 実は職場内でも業務の標準化という目標で、各担当職員ごとのマニュアルも作成が進められている。私が今書いているのはそこでフォローされない…というか本来この職場では明らかに畑違いの…業務についてであって、ここにどれだけ手間をかけても、標準マニュアルも作成しないと全く評価されないのだ。毛並みの違う業務を、明らかに適合しないフォーマットに書いたところで、一体誰が代替になるのだろうか。
 いらいらしながら2冊3冊と叩いていくと、ボス#2がとある帳票の内容変更がしたいと言って来た。先月要件を確定した時にくどいくらいにこれでいいのかと念押ししたのだが…全く当たり前のように打ち捨てられる当初の仕様。もちろん命令は受けざるを得ないのだが、どうにもむかつくので変更指示の書かれた帳票をホワイトボードに貼り付けて晒しage。
 もう月末なので、1日前倒しして月次処理を済ませてしまう。今夜は先日から断続的に続いているネットワーク障害の調査がベンダーSEによって行われるためにサーバーをシャットダウンしなければならない。高負荷の処理は先に終わらせておきたい。
 その障害調査は思ったより時間がかかった。NCUのフラッシュメモリに書かれていた設定が消えていたことが直接の原因だったのだが、恐らくは前回の作業時に、サーバーの一つが正常にシャットダウンできないためUPSを切るという荒業をやったせいなのだ。その際にNCUのフラッシュメモリが飛んだのだろう。SE氏はそれを知らなかったようだ。
 その荒業師も誰だか分かっているが、その時の状況は私も理解しているだけに責めるに責められない。
 ひとまずかなり以前にメモされていた設定値を復元して終了。サーバーの再起動も予定より2時間超過して完了した。
 新しいサーバーは2重化されているのだが、プロセッサモジュールが片肺になった時のステータスの読み方がよく理解できていない。起動シークエンスのステータスの遷移もいくつかパターンがあって、結局はそれぞれのシチュエーションにぶつかるまでは、私の頭は満足にそれを覚える事ができないのだろう。
 来月の打ち合わせ日時をベンダー営業氏と確認し、23時退社。